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BOSTON / Life Love and Hope

BOSTON / Life Love and Hope 2013 USA
1947年生まれのトム・ショルツ(G/Vo)によるライフワークともいえるバンドBOSTONの6thアルバムLife Love and Hopeのレビュー。

BOSTON / Life Love and Hope1. Heaven on Earth
2. Didn't Mean to Fall in Love
3. Last Day of School
4. Sail Away
5. Life Love and Hope
6. If You Were in Love
7. Someday
8. Love Got Away
9. Someone (2.0)
10. You Gave Up on Love (2.0)
11. The Way You Look Tonight


ギターの独特なオーバードライブ・サウンドで幕を開ける#1。フィードバック音にアーミングした、ロケットみたいなサウンドも1stアルバム当時から不変のトレードマーク。
前作収録曲のリメイク#2。
トム・ショルツが全楽器を演奏したクラシカルなメロディのインストゥルメンタル#3。
キンバリー・ダーム(B/Vo)のラップが耳障りな#4。メインの部分はブラッド・デルプが素晴らしい歌唱を聴かせるドラマティックな楽曲なだけに惜しい。
My Spaceでトム・ショルツに見出されたトミー・デカーロ(Vo)作曲の#5。迷いが見えるトム・ショルツ作曲の新曲よりもBOSTONらしいムードなのが皮肉。
キンバリー・ダームが歌う#6。典型的BOSTONサウンドに中音域女性ボーカルが違和感満載。
デカーロとトムがメインで歌いゲストの女性ボーカルも絡む#7。目まぐるしい歌唱の変化やハーモニカの音色が何とも落ち着かない。
トム・ショルツの渋いヘタウマ歌唱をフィーチュアした#8。ピックスクラッチやオルガンなどBOSTONサウンドに欠かせない装飾があるものの歌が・・・。
前作収録曲のリメイク#9。
イントロがコーラスにリアレンジされた前作収録曲のリメイク#10。
メランコリックなメロディとメロディアスなツイン・リードギターが良い感じの#11。

2007年に逝去したブラッド・デルプの不在は大きく、彼以外がボーカルを担当する楽曲には違和感も。
中途半端なコンテポラリー要素の導入やサンプリング及び打ち込みっぽいドラムなど、スペイシーでカッコ良いBOSTONサウンドもかなり劣化してしまったようだ。
トム・ショルツも66歳。次はあるのだろうか。


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タグリスト: プログレッシブ・ハード  シンフォニック  2010年代  アメリカ 

 

投稿者: 2014-03-26-Wed

DREAM THEATER / Dream Theater

DREAM THEATER / Dream Theater 2013 USA
プログレッシブ・メタルの先駆者DREAM THEATERの12thアルバム、Dream Theaterのレビュー。

DREAM THEATER / Dream Theater1. False Awakening Suite
I. Sleep Paralysis
II. Night Terrors
III. "Lucid Dream
2. The Enemy Inside
3. The Looking Glass
4. Enigma Machine
5. The Bigger Picture
6. Behind the Veil
7. Surrender to Reason
8. Along for the Ride
9. Illumination Theory
I. Paradoxe de la Lumière Noire
II. Live, Die, Kill
III. The Embracing Circle
IV. The Pursuit of Truth
V. Surrender, Trust & Passion


自らが切り開いたプログレッシブ・メタルというジャンル自体が既に爛熟し形式化して久しい中、DREAM THEATER自身もあれこれと模索をしつつもSystematic Caosのような自己模倣に陥ることもあった。しかし、ここ数作では妙なてらいを排した自然なスタイルでマイク・ポートノイの脱退という最大のピンチも乗り切り安定した活動を続けている。 マイク・マンジーニ(Dr)加入後2作目にしてバンド初のセルフタイトルということで注目された本アルバムもまたその流れに沿った原点回帰とも呼べる内容。プログレ・メタル云々以前に、むしろハード・ロックと呼称しても良いくらいのオーソドックスなスタイルの胸アツなリフやキャッチーなメロディを軸足にしている。

ミステリアスで大仰という良くあるタイプの序曲#1。
ギター・リフとドラムのタイトな16分ユニゾンが定番過ぎて意外な#2。しかし素直にカッコ良いし、アルバムの実質的なオープニングとしては最高の滑り出し。特にリズムのパターンを変化させてきた2コーラス目の疾走感がメタル王道で痺れる。ギター・ソロも構築度とスリルを兼ね備えたジョン・ペトルーシらしい素晴らしいプレイ。
#3は変拍子を織り交ぜた北米テイスト溢れるRUSHっぽいキャッチーなナンバー。メロウなパートでのジェイムズ・ラブリエの歌唱も2ndあたりのムードが漂う。
インスト#4はハイテク・アンサンブルとシンセやギターのソロが舞い踊る中、デレク・シェレニアンのプレイを彷彿させるダーティなオルガンが良い感じ。
静動のダイナミズム、開放感あるサビなどストレートでメロディアスなヘヴィ・バラード#5。
バスドラがリードするリフが印象的な#6。
彼らにしては短めの6分半に様々な展開を見せる#7。サビが非常にメロディアス。
清涼感あるサビを持つメランコリックなバラード#8。
22分超の大作#9はちょっと散漫な印象も。ロックな各パーツは邪悪なグルーヴに乗った序盤を筆頭にさすがの出来だが、ありきたりで冗長なシンフォック・パートはDREAM THEATERとしてやる必要性をあまり感じないし、組曲としての一体感もイマイチだ。このあたりに、もしかしたらファン目線を持ったプロデューサーだったマイク・ポートノイによる第三者的視点の不在が影響しているのかもしれない。

最初と最後のシンフォ・パートに蛇足感はあるものの、総合的な印象は無条件に感動した初期のムードに似ている。そういう意味でセルフタイトルは充分に納得のいくものだ。


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タグリスト: 2010年代  プログレッシブ・メタル  アメリカ  変拍子 

 

投稿者: 2014-03-17-Mon

SPOCK'S BEARD / Brief Nocturnes and Dreamless Sleep

SPOCK'S BEARD / Brief Nocturnes and Dreamless Sleep 2013 USA
アメリカプログレッシブ・ロック・バンドSPOCK'S BEARDの11thアルバムBrief Nocturnes and Dreamless Sleepのレビュー。
SPOCK'S BEARD / Brief Nocturnes and Dreamless Sleep1. Hiding Out
2. I Know Your Secret
3. A Treasure Abandoned
4. Submerged
5. Afterthoughts
6. Something Very Strange
7. Waiting For Me


Brief Nocturnes and Dreamless Sleep 全曲紹介


オープニングに相応しいドラマティックなイントロ、オルガンのシンコーペーション、メロトロンとおいしい要素盛り沢山の序盤から、ボーカル・パートは一旦落としたムードでプログレのインフレを解消。叙情メロやメタルっぽい激しさ交えて進行する#1。
ノリノリの7拍子に乗ったクールなシンセのテーマ・メロでいきなりハートを掴む#2。アーミングやワーミーペダルを駆使して奏でられる光線銃のSEみたいなトリッキーなギター・ソロがブッ飛んでいてカッコ良い。それでいてメロウなパートではメロトロンを投入するなどフックだらけの名曲。
ストリングス、フルート、クワイヤなど様々な音色のメロトロンとズ太いシンセが堪能できる、スケールの大きさと繊細な叙情の起伏も素晴らしいプログレッシブ・チューン#3。スネア2発打ちからのベンダーを使った短いシンセ・ソロは必聴。
アメリカンなおおらかさに少々エキゾチックな風味を加えたテッド・レオナルド作の#4。
左右にパンニングされたパーカッシブなクラヴィネットとロックなギターが、ユニゾンや互いを補完するバッキング・プレイでリードする#5。GENTLE GIANTのようなアカペラ・パートがアクセントになっている。
キャッチーな歌メロとエモーショナルなインストゥルメンタル・パートがバランス良く配合された#6。
ニール・モーズが作曲とギターで参加した12分超の大作#7。TANSATLANTIC的というか初期SPOCK'S BEARD風でもある疾走感あるキャッチーなボーカル・パートが心地良い。ダウンテンポしてのメロウなギター・ソロが次第に激しさを増し、テンポ・チェンジして快活なシンセ・ソロに移行する場面は鳥肌モノの爽快感。壮大なテーマ・メロを配し、巧みな起伏と場面転換で長尺を描き切ってしまうあたりはさすが。

メンバー・チェンジしてもSPOCK'S BEARD節は不変


ニック・ディヴァーリジオに代わりジミー・キーガン(Dr)、さらにENCHANTのテッド・レオナルド(Vo/G)を加え5人編成となった。
ちょっとしたオブリガードさえも聴き手の印象に刺さる心憎いアレンジや随所に登場するキャッチーなメロディの本物感は、歴史を重ねてきたバンドならでは。
展開の妙を満喫できる#2,#3,#7はヘヴィ・ローテーション決定ナンバー。


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タグリスト: プログレ  アメリカ  シンフォニック  2010年代  メロトロン 

 

投稿者: 2013-04-01-Mon

STYX / Paradise Theater

STYX / Paradise Theater 1981 USA
アメリカはシカゴ出身のプログレッシブなハード・ロック・バンドSTYXの1981年10thアルバムParadise Theaterのレビュー。

STYX / Paradise Theater1. A.D. 1928
2. Rockin' the Paradise
3. Too Much Time on My Hands
4. Nothing Ever Goes As Planned
5. The Best of Times
6. Lonely People
7. She Cares
8. Snowblind
9. Half-Penny, Two-Penny
10. A.D. 1958
11. State Street Sadie



地元シカゴに実在した劇場の栄枯盛衰をテーマにしたコンセプト・アルバム
#1のアルバム・テーマ・メロディから勢い良く繋がった弾けるようなロックンロール・ナンバー#2が、アルバム・ジャケットに描かれたパラダイス・シアター全盛期の賑々しさを象徴しているかのようです。
トミー・ショウ(G/Vo)が作曲しボーカルをとるコミカルなリフにヒネリを効かせた展開のポップなナンバー#3。
ブラス・セクションを導入したレゲエ風リズムの#4とファンキーな#6。
デニス・デ・ヤング(Key/Vo)の甘い歌唱とサビのブ厚いコーラス、メロディアスなギター・ソロ、と全てのパーツが完璧なアルバム・テーマ・チューンの感動的なバラード#5。
トミー・ショウ作曲の軽快なフォーク風ナンバー#7。
ジェイムス・ヤング(G/Vo)とデニス・デ・ヤング共作のミステリアスな#8。
ジェイムス・ヤングのガッツィーなハード・ロック・チューン#9は、マイルドなサックスを交えて終盤徐々にシンフォニックなパートに移行していく様がドラマティックで感傷的です。
ここから再びテーマ・メロディが登場しパラダイス・シアターの思い出を振り返る#10とカーテンコールのような#11は、是非アルバム裏ジャケットの廃墟と化したパラダイス・シアターを眺めながら聴いて、郷愁に浸って欲しいところです。
#11の場末のバーみたいなホンキー・トンク・ピアノの音色が良い感じなんですよ。


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タグリスト: プログレッシブ・ハード  アメリカ  1980年代  シンフォニック  コンセプト・アルバム 

 

投稿者: 2012-07-05-Thu

STYX / Cornerstone

STYX / Cornerstone 1979 USA
アメリカのプログレッシブなハード・ロック・バンドSTYXの1979年9thアルバムCornerstoneのレビュー。

STYX / Cornerstone1. Lights
2. Why Me
3. Babe
4. Never Say Never
5. Boat on the River
6. Borrowed Time
7. First Time
8. Eddie
9. Love in the Midnight



トミー・ショウ(G/Vo)加入後、ヒットチャートにも顔を出すようになったSTYXですが、うっすらとコーラスのかかったエレピの煌びやかな音色とデニス・デ・ヤング(Key/Vo)の優しい歌唱が印象的なバラード#3のシングルで遂に全米No.1に。
本アルバムからは他にも#2や#6もシングル・カットされ、いよいよ産業ロックなテイストも増してきました。
そんな中ではありますが、#3のギター・ソロでのドラマティックなアレンジや、マンドリンやオートハープなどを使用し、何か郷愁を感じさせる無国籍フォークに仕上げたトミーの曲#5でのアーティスティックな薫り、シングル曲の#6にしてもライブのオープニングにぴったりなアリーナ・ロック・チューンだったりするところに、単なるポップ・バンドとは一線を画すSTYXらしい絶妙なバランス感覚が感じられます。
又、#1や#9でのズ太いシンセ・サウンドやジェイムズ・ヤング作のシャープなハード・ロック#8ではギター・シンセが導入されたり、といったプログレッシブな要素がチャッチーな中に垣間見れるのも面白いですね。


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タグリスト: プログレッシブ・ハード  アメリカ  1970年代  シンフォニック 

 

投稿者: 2012-07-02-Mon

STYX / Pieces of Eight

STYX / Pieces of Eight 1978 USA
アメリカン・プログレッシブ・ハードSTYXの1978年8thアルバムPieces of Eightのレビュー。

STYX / Pieces of Eight1. Great White Hope
2. I'm O.K.
3. Sing for the Day
4. The Message
5. Lords of the Ring
6. Blue Collar Man (Long Nights)
7. Queen of Spades
8. Renegade
9. Pieces of Eight
10. Aku-Aku



STYX / Pieces of Eight全曲紹介


ジェイムズ・ヤング(G/Vo)の豪快なボーカルとオーディエンス・ノイズが印象的なアリーナ・ロックの#1。作品を出す毎に着実にチャートを上げてきた事による自信に溢れた様子が伺えます。キャッチーな中にもチャーチ・オルガンによる荘厳なパートがもたらす気品が感じられる、デニス・デ・ヤング(Key/Vo)が歌う#2。シンセが活躍するプログレッシブなタッチのフォーク曲#3。トミー・ショウ(G/Vo)のマイルドな歌唱と若干ラテン風なメロディが不思議な調和を見せています。デニス・デ・ヤングがシンセのオーバーダブで作り上げたインストゥメンタル#4。#4に続きシンセがバッキングをリードする#5は、シンセを中心としたオーケストレーションがコンパクトながらも壮大なエピック・チューン。歪んだオルガンとハード・エッジなギターがリードする、メロディアスでカッコ良いハード・ロック・チューンの#6。ライブでも定番です。デニスの伸びやかなハイトーンが映えるハード・ロック#7。ファンキーなグルーヴのリフを持つ#8。感動的なコーラス・パートを持つ#9。アルバムの余韻を残す、エキゾチックなメロディのアウトロ的なインストゥルメンタル#10。

躍進のきっかけとなったトミー・ショウ加入から数えて3作目。
楽曲提供を二分するデニスとトミー。ボーカルを分け合うデニス、トミー、ジェイムズ。ギター・ソロを分け合うトミー、ジェイムズ。と、フロント3人が個性を発揮しつつもSTYXというバンドとして融合、バラエティに富んだ作風ながら芯の通った所を感じさせます。モアイ像のピアスを付けた中年女性、という意味不明なジャケット・アートは勿論ヒプノシス。インパクト勝負で、段々自らのパロディに陥って行き出した頃の作品ですね。


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タグリスト: プログレッシブ・ハード  アメリカ  1970年代  シンフォニック  ヒプノシス 

 

投稿者: 2012-07-01-Sun

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