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タグ: ヘヴィ・メタル

ヘヴィ・メタル特集

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投稿者: -----------

OPETH / Pale Communion

スウェーデンのプログレッシブ・メタル・バンドOPETHの11thアルバムPale Communion。


OPETH / Pale Communion 2014 SWEDEN
OPETH / Pale Communion1. Eternal Rains Will Come
2. Cusp of Eternity
3. Moon Above, Sun Below
4. Elysian Woes
5. Goblin
6. River
7. Voice of Treason
8. Faith in Others



単音リフやダーティな音色のバッキングを奏でるオルガン、静かなピアノ、エンディングを神々しく飾るメロトロンなど、キーボードが場面転換をリードするOPETHではこれまでに無いテイストのオープニング・ナンバー#1。
ペダルポイント風単音リフに無国籍エスニックなメロディのサビが印象的な#2。
ミステリアスなパート、幽玄アコギ・パートなど様々に展開、後半はOPETHらしい邪悪な音使いのリフと叙情メロディのサビを巧みに融合した10分超の#3。
冷気漂うメロトロンの白玉にゾクゾクするダークなフォーク・チューン#4。
パーカッシブなエレピやオルガンなどキーボードが活躍するグルーヴィなインストゥルメンタル#5。
爽やかなフォークから始まり、2人のギタリストのバトル~メロディアスなツインリード、ヘヴィなリフにメロトロンと要素が盛りだくさんの#6。
ミステリアスなストリングスのリフがリードする深遠パートとヘヴィなリフのパートの対比で聴かせる#7。
KING CRIMSONのStarlessを想起させる、悲哀感たっぷりのストリングスをバックにミカエル・オーカーフェルト(G/Vo)のエモーショナルな歌唱が乗るドラマティックな叙情ナンバー#8。

デス・ヴォイスを一切排除して70年代王道ロックのテイストに接近した前作Heritageの路線を推し進め、より耽美でマニアックな領域に。
不条理・無慈悲なアグレッションから静謐・神秘的な側面までがこれまでのOPETHの幅広い音楽性だとすると、Pale Communionではレンジの幅はそのままに軸足をより静謐・神秘方面に傾けさらにそこに70年代ヴァーティゴ系のくすんだオルガン・ロック風味を加味した作風。また、これまでも曲中で経過的には使用されていたメジャー・コードを楽曲の印象を決めるラストで使用するなど、斬新とも言える変化が見て取れる。アルバムの基準を測る上で重要なオープニング・チューン#1のボーカル第一声がメロウなコーラスというのも意表を突いており、ミカエル・オーカーフェルトからすると「してやったり」というところだろう。
ペル・ヴィバリの頃よりも歪み度を幾分下げたヨアキム・スヴァルベリ(Key)のオルガンは、グリッサンドを多用するロックでダイナミックな前任者よりもむしろCRESSIDA寄りと言っても良いくらい堅実かつ多彩なプレイ・スタイルで音楽性の変化に対応。
ミックスはかつてのOPETH作品でも制作に関わった、ユニットSTORM CORROSIONでのミカエルの僚友スティーヴン・ウィルソンが担当。KING CRIMSONやYESなどのリミックス・ワークを通じてプログレ界レジェンド達の奥儀に触れたスティーヴンの起用も今作の方向性にマッチしている。
ジャケット・アートは勿論トラヴィス・スミス

Opeth - Cusp Of Eternity





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タグリスト: プログレ  ヘヴィ・メタル  北欧  2010年代  メロトロン  トラヴィス・スミス 

 

投稿者: 2014-08-22-Fri

BLACK SABBATH / 13

BLACK SABBATH / 13 2013 UK
BLACK SABBATHの19thアルバム13のレビュー。

BLACK SABBATH / 131. End of the Beginning
2. God Is Dead?
3. Loner
4. Zeitgeist
5. Age of Reason
6. Live Forever
7. Damaged Soul
8. Dear Father


ビル・ワード以外のオリジナルメンバー、トニー・アイオミ(G)、オジー・オズボーン(Vo)、ギーザー・バトラー(B)に加え、RAGE AGAINST THE MACHINEのブラッド・ウィルク(Dr)でレコーディング。

リフマスター トニー・アイオミ自らが開拓し、フォロワー達によって模倣、拡大再生産されてきたリフの荒野にもはや未開地は残されていないようだ。
拍子やテンポチェンジによる展開の妙は健在ながら、往時のような破天荒な意外性も粗削りなやりっ放し感も無く、全て予定調和の範囲内。
最初とは全く別の惑星に着いたかのような唐突さこそ、彼らの魅力であり他のバンドと一線を画するユニーク性だと信じる自分にとって寂しい部分も。
また、長年の恩讐を乗り越えたリユニオンの背景に透けて見える、シャロンやレコード会社のドライなビジネス的計算などもチラつく。
でも多分本人達は純粋に楽しんだんだろう。
名曲にして全ての始まりでもある1stアルバム収録のBlack Sabbathの再解釈を試みたかのような#1、出自を物語るブルースハープがイカす#7など、ミュージシャンとしてどころか、人生そのものも最後の曲がり角を迎えた彼らが、青春時代を取り戻したような無垢な輝きを垣間見せてくれるのが唯一の救いだ。

アルバム最後を飾る鐘の音に込められたメッセージは何か。
誰しもが、これで最後だと感じるだろう。
でも、オジーにはNo More Tearsリリース後のフェアウェルツアーで一度騙されたからな。
多分、次もあるだろう(笑)


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タグリスト: イギリス  2010年代  ハード・ロック  ヘヴィ・メタル 

 

投稿者: 2013-06-20-Thu

EUROPE / Bag of Bones

EUROPE / Bag of Bones 2012 SWEDEN
EUROPE / Bag of Bones1. Riches to Rags
2. Not Supposed to Sing the Blues
3. Firebox
4. Bag of Bones
5. Requiem
6. My Woman My Friend
7. Demon Head
8. Drink And A Smile
9. Doghouse
10. Mercy You Mercy Me
11. Bring It All Home


EUROPEの9thアルバムBag of Bones。
2004年の再結成からだと4作目。

イントロのワウを掛けたリフで予感させた通りのベーシックなブルーズ・ロック#1。ジョン・ノーラム(G)のギター・ソロはゲイリー・ムーア・フレーズも飛び出すエネルギッシュなフレージング。平凡な楽曲の中で鮮烈な印象を残している。
中近東メロディのフック入りミディアム・テンポのブルーズ・ロック#2。
緊張感ある攻撃的なイントロからフリジアン・メジャーを使った浮遊感のあるボーカル・パートを経てビッグなサビに至る#3。シタール風な音をまぶした中近東風な中間部トリップ・パートから抑えの効いたギター・ソロへ移行するインスト・パートを含め、アルバム中で最もアイディアが詰まった楽曲。
アコギのアルペジオとスライド・ギターをバックにしたシブい序盤、うっすら聴こえるトレモロを掛けた70年代風なエレピがトリップ感をもたらす#4。
ピアノが提示するリフがギターに引き継がれヘヴィに展開する#6。ヘヴィになってからのダーティなオルガンが良い感じ。
冒頭のオルガンのグリッサンドがカッコ良い。サビがメロディアスな#7。
LED ZEPPELINのフレーバーを感じさせるアコースティック・チューン#8。
定番リフに乗せた#9。ダイナミックなサビがWHITESNAKEのよう。
ハード・ロックンロールの#10。オルガンのチープなサイケ調オブリガードが良い。終盤のシンセ・ブラスのヒットは蛇足か。
メロウなバラードの#11。

寄る年波かそれともルーツへの回帰か、ブルージーなリフを軸にしたオーソドックスでオールドスクルールな楽曲が中心。ヘアバンドと揶揄されつつもMTVを席巻したかつてのEUROPEはもはや存在しない。
しかしさすがEUROPE。キャッチーなサビや円熟味を増したジョーイ・テンペスト(Vo)の歌唱にEUROPEらしい個性は健在。ツボを心得た起伏ある展開で、ここぞという場面で炸裂させる早弾きが効果的なジョン・ノーラムのギター・ソロ。主にオルガンをプレイ、グリッサンドやレズリーの回転数チェンジなどロック・オルガンの基本に忠実なプレイが好感なミック・ミカエリ(Key)など。脇を固めるプレイヤーも自然体でロックしている姿勢に今のバンドの良好な状態が伺えます。


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タグリスト: 北欧  2010年代  ヘヴィ・メタル 

 

投稿者: 2012-09-15-Sat

陰陽座 / 鬼子母神

陰陽座 / 鬼子母神 2011 日本
陰陽座 / 鬼子母神1. 組曲「鬼子母神」~啾啾
2. 組曲「鬼子母神」~徨
3. 組曲「鬼子母神」~産衣
4. 組曲「鬼子母神」~膾
5. 組曲「鬼子母神」~鬼拵ノ唄
6. 組曲「鬼子母神」~月光
7. 組曲「鬼子母神」~柘榴と呪縛
8. 組曲「鬼子母神」~鬼子母人
9. 組曲「鬼子母神」~怨讐の果て
10. 組曲「鬼子母神」~径
11. 組曲「鬼子母神」~紅涙
12. 組曲「鬼子母神」~鬼哭


妖怪ヘヴィ・メタルを標榜する陰陽座の10thアルバム鬼子母神。
瞬火(B/Vo)書き下ろしの戯曲「絶界の鬼子母神」をベースにしたコンセプト・アルバム

初期から組曲を手掛けてきた陰陽座というか瞬火からすると意外だが、コンセプト・アルバムというスタイルは10作目にして初の試み。
従来のアルバムではお約束とも言えたキー=Aで歌は黒猫(Vo)単独の「忍法帖」シリーズやラストを締める黒猫の萌え声パーティ・ソングなどの楽曲を排除、毎回 瞬火が担当するカヴァー・アートの題字を書道家の武田双雲に依頼、さらに別売りで戯曲「絶界の鬼子母神」を書籍出版するという異例づくしの展開でバンドの意気込みが伝わってきます。

内容も期待に違わぬ素晴らしい出来。

物語のオープニングに打ってつけのアップテンポなハード・ロック#1~#2、巧みな拍子チェンジを交えたインテリジェントな展開を見せる至高のプログレッシヴ・メタル#8、#1と同様のピアノのテーマから怒涛の王道疾走メタルに移行し黒猫のメタル・クイーン歌唱が乗るメタル・ファンならガッツポーズ必至の#12といったメタル・チューンを軸に、#6,#11といった瑞々しい叙情バラードや、キャッチーな#7、黒猫のこぶしが効きまくった演歌スタイル歌唱とファンキーなグルーヴを融合させ物語の肝となる村の異様な風習の狂気を描く#5など、キャラの立った楽曲が揃い聴き手のイマジネーションを刺激します。

余韻を残さず突如終わるエンディングも逆にドラマティックさを演出、プロデューサー瞬火の仕掛けたワナにハマりっ放しの61分超大作。
パッケージ・メディアの売上が右肩下がりで、頼みの「サクッとダウンロード」でもカバーしきれない状態の音楽業界にあって、音楽を"作品"として聴かせようという真摯な姿勢が伝わってくる良い作品ですね。
陰陽座の作品レビュー


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プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森



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タグリスト: 2010年代  日本  女性ボーカル  ヘヴィ・メタル  コンセプト・アルバム 

 

投稿者: 2012-03-03-Sat

OPETH / Heritage

OPETH / Heritage 2011 SWEDENOPETH / Heritage
1. Heritage
2. The Devil's Orchard
3. I Feel The Dark
4. Slither
5. Nepenthe
6. Häxprocess
7. Famine
8. The Lines In My Hand
9. Folklore
10. Marrow Of The Earth



OPETHの10thアルバムHeritage。

リリース前の試聴会からの噂が、グロウル・ヴォイスやブルータルなリフが無いアルバムという事で密かに期待していたが、やってくれましたよミカエル・オーカーフェルト(G/Vo)。
ミカエルが70年代ロックのコレクターであることは有名で、これまでのアルバムでも幽玄なアコギ・パートなどにヴィンテージ・ロックの薫りを漂わせてはいましたが、それをアルバム単位でやってしまったという感じ。
この路線、メロウかつ暗鬱なアルバムDamnationと似てはいますが、もっとバラエティに富んでいて躍動感もあるしロックしてもいる。何というか70年代ロック風なゴッタ煮感が良い。

メロウなピアノのソロ#1で静かに幕を開け、ガツーンと来るだろうなという予想通りの#2ではありますが、以前のような無慈悲で怜悧なリフでは無く、歪んだオルガンを絡めたオールド・スクールなテイスト。ギター・リフも相変わらず不条理系の奇妙な音使いですが、サウンドも今風なディストーションというよりはもっとウォームな感じ。幽玄パートやサイケ風なパートも絡めての起伏に富んだアレンジはさすがOPETH。
メロトロンの白玉とアコギをバックにミカエルの艶やかな美声が乗るメロウな序盤から、ヘヴィなパートを交えつつ神秘的なムードで展開する#3。
DEEP PURPLE風な#4は(多分)シングル・コイルの単音バッキングがまんまリッチー・ブラックモアな疾走チューン。OPETHらしい音使いのリフがアクセントになり、オールド・スクールな曲調に見事に融合しています。アコギ・パートに突入してそのままフェード・アウトする意外な展開はBLACK SABBATHのようでもあります。
マーティン・アクセンロット(Dr)のゴースト・ノートを活かしたグルーヴィなドラミング、ペル・ヴィヴァリ(Key)によるエレピのリフ、エキサイティングなフレドリック・オーケソン(G)のソロなど、ジャム的な要素をフィーチュアした不思議な浮遊感を持った#5。
静謐でメランコリックな序盤からメロトロンとアコギをバックに7拍子の歌唱パートに移行するプログレッシブ・フォーク#6。間を有効活用した枯れたギター・ソロも又絶品。現存するバンドでこのサウンドを出せるのはOPETHだけでしょう。
静かな序盤から独特の音使いによるリフを境にバンド・インする#7。妖しいパーカッションや吹き散らすフルートが70年代風暗黒ムードたっぷり。
マーティン・メンデス(B)のベースがリードする#8。メロトロンにフェンダー・ローズなどヴィンテージ・キーボード、テルミン風SEを要所に散りばめたコンパクトながら起伏あるナンバー。
OPETH風暗黒エレクトリック・フォークから、メロウなアコギ・パートを経て、抑えた泣きのギター・ソロで締める#9。
アコギのアルペジオをバックにしたマイルドなツイン・リードのハーモニーが美しい#10。

はっきり言って70年代風テイストはOPETHのオリジナルでは無いし、新鮮なアイディアというわけでも無い。
それでもこのアルバムが素晴らしいのは、そういった先人達のアイディアを吸収し我が物とした上でしっかりとOPETHの持ち味に融合させてしまっているところ。
特に、何でも詰め込み過ぎの昨今の音楽シーンにあって、「無音」を活かした音作りが巧み。
このあたりはミックスを担当したスティ-ヴン・ウィルソンからの影響かも。
ジャケット・アートはお馴染みのトラヴィス・スミス。サイケな色調が珍しいですね。右下の落ちかかった顔は本アルバムがラストとなるペル・ヴィヴァリでしょうか。ここ数作で良い仕事をしていただけに残念です。


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タグリスト: プログレ  ヘヴィ・メタル  2010年代  北欧  メロトロン 

 

投稿者: 2011-11-26-Sat

BLACK SABBATH / Born Again

BLACK SABBATH / Born Again 1983 UK
BLACK SABBATH / Born Again1. Trashed
2. Stonehenge
3. Disturbing the Priest
4. Dark
5. Zero the Hero
6. Digital Bitch
7. Born Again
8. Hot Line
9. Keep It Warm


BLACK SABBATHのスタジオ11thアルバムBorn Again。
Mob Rulesに伴うツアーを最後にロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)、ヴィニー・アピス(Dr)が脱退、バンドは解散の危機に追い込まれます。ところが、トニー・アイオミ(G)がソロとして制作中だったアルバムにオリジナル・メンバーのビル・ワード(Dr)とボーカルには何とイアン・ギラン(Vo)が参加。
事ここに及んで、レコード会社の圧力でBLACK SABBATH名義でのリリースとなった本作。
不気味でナイスなジャケット・アートは医療雑誌からインスパイアされたというか正直パクったみたいです。


SABBATHの典型的パターンのひとつである疾走する爆音リフに、イアン・ギランらしいスクリームが加わり新鮮なイメージとなった#1。
重く陰鬱なリフとパワフルなボーカルが融合した#5。
イアン・ギランの歌い回しによりSABBATH版Highway Starみたいになった#6。
沈み込む暗鬱バラード・パートから一転してヘヴィに突き抜ける場面転換でスクリームを活かした#7。
リフ・マスター トニー・アイオミらしいソリッドなリフ・・・なんだけど、聴き様によってはSABBATH版Smoke on the Waterみたいな#8。
等々、オリジナル・メンバーがやっている事は従来通りなのにもかかわらず、オジー期のドゥームともロニー期の様式美とも違った、イアン・ギランならではのストレートなテイストが前面に出たBLACK SABBATHが味わえます。
不気味なリフに乗せた悪魔の笑い声がおどろおどろしくならず元気な高笑いになってしまった#3、みたいなミスマッチも今となってはHR/HM史に残る貴重な資産。

gillan.jpg



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タグリスト: ハード・ロック  ヘヴィ・メタル  イギリス  1980年代 

 

投稿者: 2011-10-18-Tue

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