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投稿者: -----------

TAIKA / Pulsate

TAIKA / Pulsate 2012 日本
TAIKA / Pulsate1. 誓いの彼方 beyond the promise
2. 最果てへ to the farthest
3. 砂の蜃気楼 mirage
4. 深海 deep sea
5. 水底の世界 in a different world
6. 螺旋の森 spiral forest
7. 月だけが白い moon and solitude
8. awake
9. meteor



日本の女性ボーカル・プログレッシブ・ロックバンドTAIKAの1stフルアルバムPulsate。
妙(Vo/Accordion)が全曲の作詞・作曲を手掛けている。

メロディ、リズム、ハーモニーという音楽の3要素の観点からTAIKAの楽曲を表現すると、モーダルで暗く硬質な歌メロ、3拍子をベースにした変拍子の多用、独特のグルーヴを生み出すリズム隊が支えエレガントなピアノとどこか郷愁をさそうアコーディオンが舞うアンサンブル、ということにでもなろうか。

フルアルバムとしては1枚目ながら、既にTAIKA(というか妙)としての個性が確立されており、どの曲にもTAIKAならではのスタイリッシュな演奏と繊細で素朴な歌唱から受けるモノトーンな印象がある。
一方で、ある意味パターン化されたスタイルはスケール感や意外性に乏しく、ちょっと油断すると今どの曲を聴いているのか分からなくなることも。
とはいえ、#1や#3は出色の出来。
特に#3のサビでアコーディオンのオブリガードが入るところがカッコ良い。
このスタイリッシュでクールな感じ。何故かPROVIDENCEという日本のバンドを思い出してしまった。


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タグリスト: プログレ  日本  2010年代  女性ボーカル 

 

投稿者: 2014-05-15-Thu

陰陽座 / 鬼子母神

陰陽座 / 鬼子母神 2011 日本
陰陽座 / 鬼子母神1. 組曲「鬼子母神」~啾啾
2. 組曲「鬼子母神」~徨
3. 組曲「鬼子母神」~産衣
4. 組曲「鬼子母神」~膾
5. 組曲「鬼子母神」~鬼拵ノ唄
6. 組曲「鬼子母神」~月光
7. 組曲「鬼子母神」~柘榴と呪縛
8. 組曲「鬼子母神」~鬼子母人
9. 組曲「鬼子母神」~怨讐の果て
10. 組曲「鬼子母神」~径
11. 組曲「鬼子母神」~紅涙
12. 組曲「鬼子母神」~鬼哭


妖怪ヘヴィ・メタルを標榜する陰陽座の10thアルバム鬼子母神。
瞬火(B/Vo)書き下ろしの戯曲「絶界の鬼子母神」をベースにしたコンセプト・アルバム

初期から組曲を手掛けてきた陰陽座というか瞬火からすると意外だが、コンセプト・アルバムというスタイルは10作目にして初の試み。
従来のアルバムではお約束とも言えたキー=Aで歌は黒猫(Vo)単独の「忍法帖」シリーズやラストを締める黒猫の萌え声パーティ・ソングなどの楽曲を排除、毎回 瞬火が担当するカヴァー・アートの題字を書道家の武田双雲に依頼、さらに別売りで戯曲「絶界の鬼子母神」を書籍出版するという異例づくしの展開でバンドの意気込みが伝わってきます。

内容も期待に違わぬ素晴らしい出来。

物語のオープニングに打ってつけのアップテンポなハード・ロック#1~#2、巧みな拍子チェンジを交えたインテリジェントな展開を見せる至高のプログレッシヴ・メタル#8、#1と同様のピアノのテーマから怒涛の王道疾走メタルに移行し黒猫のメタル・クイーン歌唱が乗るメタル・ファンならガッツポーズ必至の#12といったメタル・チューンを軸に、#6,#11といった瑞々しい叙情バラードや、キャッチーな#7、黒猫のこぶしが効きまくった演歌スタイル歌唱とファンキーなグルーヴを融合させ物語の肝となる村の異様な風習の狂気を描く#5など、キャラの立った楽曲が揃い聴き手のイマジネーションを刺激します。

余韻を残さず突如終わるエンディングも逆にドラマティックさを演出、プロデューサー瞬火の仕掛けたワナにハマりっ放しの61分超大作。
パッケージ・メディアの売上が右肩下がりで、頼みの「サクッとダウンロード」でもカバーしきれない状態の音楽業界にあって、音楽を"作品"として聴かせようという真摯な姿勢が伝わってくる良い作品ですね。
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タグリスト: 2010年代  日本  女性ボーカル  ヘヴィ・メタル  コンセプト・アルバム 

 

投稿者: 2012-03-03-Sat

STARLESS / Silver Wings

STARLESS / Silver Wings 1989 日本
STARLESS / Silver Wings1. SIVER WINGS
2. I LOOK IN YOUR EYES
3. APHRODISIAC
4. IN THE END
5. BREATH
6. DAZZLING DESIRE
7. IMPRESSION
8. UN-DREAMING


元SCHEHERAZADEの大久保寿太郎(B)を中心に結成されたプログレッシブ・ハード・ロック・バンドSTARLESSの1st。
シンフォニックなシンセとハード・エッジな中川隆雄(G)のバッキングが融合、サビの5拍子が印象的なSTARLESSの代表曲でアンコールの定番曲でもある大久保作曲の#1。ディレイを使用したサビのボーカルがカッコ良い#2。妖しいムードの#3。NOVELAの五十嵐久勝がコーラスで参加、中間部に分厚いシンセのソロを挿入した#4。ストレートな美声にウィスパー・ヴォイスやロックな歌唱など宮元佳子(Vo)の様々な魅力が味わえるドラマティックなハード・ロック#5。オールドスクールなギター・リフに乗ったハード・ロックながらシンフォニックなシンセ・ソロが強烈な印象の#6。大阪でギター講師もやっていた中川の繊細なクラシック・ギターをイントロに配したハード・ムード歌謡とでも言うべき#7。シンセのリフが勇壮なライブ終盤の定番#8。等々、基本はハード・ロックですがシンフォニックなシンセのアレンジやドラマティックな楽曲構成にプログレのテイストも。又、ハード・ロックにしては線の細い宮元のボーカルですが、それが逆にSTARLESSの個性になっています。ファンタジックなジャケット・アートはゲーム ファイナル・ファンタジー・シリーズのイラストでお馴染み天野喜孝。NOVELAの平山照継がプロデュースしてます。
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タグリスト: プログレ  女性ボーカル  ハード・ロック  幻想的    日本  1980年代 

 

投稿者: 2009-12-31-Thu

陰陽座 / 金剛九尾

陰陽座 / 金剛九尾 2009 日本
陰陽座 / 金剛九尾1. 貘
2. 蒼き独眼
3. 十六夜の雨
4. 小袖の手
5. 孔雀忍法帖
6. 挽歌
7. 相剋
8. 慟哭
9. 組曲「九尾」~玉藻前
10. 組曲「九尾」~照魔鏡
11. 組曲「九尾」~殺生石
12. 喰らいあう


妖怪ヘヴィ・メタルを標榜する陰陽座の9thアルバム 金剛九尾。
斗羅(Dr)がバンドを脱退し、本名の河塚篤史でサポート・ドラマーとして参加。作曲は全て瞬火(B/Vo)のペンによるもの。

注目されたオープニング#1は意表を突いて、ライト感覚なサビを持つキャッチーな楽曲。サビで瞬火から黒猫(Vo)にボーカルがスイッチする瞬間の爽快感が、そう来るとは予想しつつも新鮮です。
続く#2は陰陽座らしいオールド・スクールなリフがリードするメロディアスなハード・ロック
招鬼(G)と狩姦(G)による細かいフレーズのハーモニーで幕を開け、DIOのWe Rockのような刻みのバッキング・ギターに黒猫の滑らかな歌唱が乗るメタル・チューン#3。
サビでの黒猫のロング・トーンが瑞々しいメロウな#4に続き、キー=A、ボーカルは黒猫のみ、というフォーマットがお馴染みの忍法帖シリーズ#5。高揚感あるアップテンポとメタル然としたサビがカッコ良いです。
瞬火の歌唱が映える#6。
と、ここまではキャッチーな陰陽座スタンダード路線。
本アルバムのハイライトはここから。
コインの裏表のように対になったメロディアス・ハードな#7とシズル感溢れる黒猫の歌唱が涙を誘うバラード#8で軽くジャブを入れて、組曲#9~11に突入。
(良い意味で)歌謡曲のような素晴らしくメロディアスでキャッチーなサビで黒猫の表現力を改めて証明する#9。
変拍子を交えたプログレッシブでドラマティックな楽曲構成に瞬火の才能が光る9分超の大作#10。
和風なメタル・リフとギター・ソロで陰陽座の個性を発揮した#11。
そしていつも通りパーティ・ソングの#12で締め。

全体的にリバーブが深めにかけられたプロダクションはメタルな攻撃性を殺いでいる反面、今回収録されたいつにも増してキャッチーでメロディアス路線な楽曲にはフィットしていますね。そしてそれが黒猫の歌唱を引き立てるとともに、彼女をこの狭いフォーマットの中に閉じ込めておくのが惜しい、という気持ちにもさせるんですよね・・・
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タグリスト: 女性ボーカル  ハード・ロック  ヘヴィ・メタル  日本  2000年代 

 

投稿者: 2009-11-14-Sat

陰陽座 / 魑魅魍魎

陰陽座 / 魑魅魍魎 2008 日本
陰陽座 / 魑魅魍魎1. 酒呑童子
2. 蘭
3. がしゃ髑髏
4. 野衾忍法帖
5. 紅葉
6. 青坊主
7. 魃
8. しょうけら
9. 鬼一口
10. 道成寺蛇ノ獄
11. 鎮魂の歌
12. にょろにょろ


妖怪ヘヴィ・メタルを標榜する陰陽座の8thアルバム 魑魅魍魎。

バンドのブレイン瞬火(B/Vo)が毎回、自らのメタル・マニアっぷりを隠そうともせずに大盤振る舞いで施すオープニング曲~2曲目へというメタル・ファンのハートを鷲づかみにするような仕掛けが今回は無し。
#1は、どっしりした重厚な展開からアップテンポへ、とここまではOKなんですが、ギターソロで盛り上げといての尻切れトンボのようなエンディングは一体?願わくば、この後さらに展開させて全体で8分くらいの尺にしといてゆったりとSEなんかを絡めつつムーディにエンディングを迎えて、オープニングから長尺かよ!と唸らせといての意表を突くカッコ良い#2へ、なら最高なんですが。うーん、ここは賛否両論ありそうですね。ここでの躓きが後の2~3曲に影響している。キーも#1~#3がEと同じな上に#2,#3,#4と似たようなテンポの曲が続くのは、聴いていて少々ツライものがありますね。(忍法帖シリーズの#4はお約束のキー=Aです)
左CHの招鬼(G)によるスクラッチ・ノイズとピッキング・ハーモニクスによるバッキングがギター・キッズのハートを熱くする#3、お約束上メイン・ボーカルを取れない#4での瞬火によるサビ・メロにうっすら合わせたメロディの練り具合、等ピンポイントではナイスな要素が点在しつつもそれを楽曲単位に昇華できないもどかしい展開が続く序盤戦。
普通のバンドなら充分に合格点なカッコ良さだが、そこは陰陽座。自ずと評価のハードルも高くなるわけですよ。と、この調子で最後まで行っちゃうと最悪の展開になる所だったが、#6あたりから様相は一変。キーがG♭という時点で、これまでの凡庸でのっぺりした流れからの変化が感じ取れる。陰陽座らしい和風なおどろおどろしさも最高です。
#7の舞い上がっていくような黒猫タン(Vo)によるサビ・メロも、良くあるようで中々無い陰陽座カラー満点の逸品です。
そしてメタル野郎共が一斉にガッツ・ポーズな#9ときて、アルバムのクライマックス#10。11分という長尺を感じさせない見事な構成です。黒猫タンによるシズル感溢れる美と瞬火による妖しいムードという序盤の対比、ムーディなツイン・ギターからアップテンポに移行する中盤の展開、そして黒猫タンによる台詞を合図に突入するヘヴィな終盤と、一分の隙も無く物語が紡がれた、まさに妖怪ヘヴィ・メタルな楽曲です。
しっとりした黒猫タン作#11ときてアニソンちっくなラスト#12あたりの流れはもはや定番だが、勝ちパターンというか勝利の方程式と言っても良いでしょう。
中盤以降に限定すれば陰陽座の最高傑作ですね。それだけにアルバム序盤戦の”普通”感が惜しまれます。
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タグリスト: 女性ボーカル  ヘヴィ・メタル  日本  2000年代 

 

投稿者: 2009-10-07-Wed

陰陽座 / 臥龍點睛

陰陽座 / 臥龍點睛 2005 日本
陰陽座 / 臥龍點睛1. 靂
2. 龍の雲を得る如し
3. 彷徨える
4. 甲賀忍法帖
5. 不知火
6. 鬼ころし
7. 月花
8. 蛟龍の巫女
9. 組曲「義経」 悪忌判官
10. 組曲「義経」 夢魔炎上
11. 組曲「義経」 来世邂逅
12. 我が屍を越えてゆけ


妖怪ヘヴィ・メタルを標榜する陰陽座の6thアルバム 臥龍點睛。
瞬火(B/Vo)のボーカルで始まるオーソドックスなハード・ロック#1。招鬼(G)と狩姦(G)によるハーモナイズ・ソロをフィーチュアした#2。オールド・スクールなリフがリードする#3。と、序盤のここまでがアレンジ、プロダクション共々アッサリし過ぎでいつものドラマ性に欠けますね。バスドラのビーターのアタック音が妙に浮いてる感じでどうも気になります。

TVアニメの主題歌にもなった、黒猫(Vo)の瑞々しい歌唱が染み渡るメロディアスでカッコ良いハード・ロック#4。クリーン・ギターのアルペジオに瞬火と黒猫のツイン・ボーカルで物語を紡ぐ#5。ブルータルなリフと男性陣によるデス・ヴォイスでゴリゴリ押し捲り、サビでは黒猫の伸びやかな歌唱でアクセントを付ける#6。イントロがBON JOVIのRun Awayみたいなコード進行の#7。瞬火と可憐な黒猫の歌唱がムード歌謡のような陰陽座ならではのテイストを醸し出しています。と中盤戦は徐々に持ち直し、黒猫が作曲したメロディック・スピード・メタル・チューン#8でひとつの頂点を極めます。メタル・クイーン然としたサビの黒猫の熱唱と、斗羅(Dr)のツーバスなど典型的スピード・メタルの楽曲展開及びアレンジがカッコ良すぎる、本アルバム最初のハイライト。

#9~#11は源義経の悲劇を描いた組曲。
義経が兄・頼朝の為にとその天才的な才能を奮い、戦勝を重ねる姿を描いた勇壮な#9。徐々に義経の存在が疎ましくなり、彼を排除しようとする頼朝の策謀をお馴染み和風リフを軸にプログレッシブでダークなムードで表現したドラマティックな13分超の大作#10。自然な場面転換、必然性のある台詞パートなど、陰陽座のプログレッシブ・チューンの最高傑作と言っても良いでしょう。そして、義経と生き別れた静御前の哀切を黒猫が艶やかな歌声で紡ぐバラード#11。
#12は黒猫のチャーミングな歌唱が萌え萌えな、お約束のパーティ・ソング。

前年秋にシングルとして3ヶ月連続でリリースされた壮大なスケールの歴史絵巻#9,#10,#11が本作の最大のハイライトであることは間違いないが、先にシングルで全部揃えた者の立場からすると12曲中3曲が既に聴き馴染みの楽曲というのは少々ガッカリ。この組曲やTV主題歌の存在もあってアルバムとしてはどこかチグハグな印象(特に序盤が低調)。#4や#8のような傑作があるだけに惜しい。
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投稿者: 2009-10-05-Mon

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