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PFM / L'Isola di Niente

PFM / L'Isola di Niente 1974 ITALY
イタリアのプログレッシブ・ロック・バンドPREMIATA FORNERIA MARCONIの4thアルバムL'Isola di Niente(邦題 甦る世界)のレビュー。

PFM / L'Isola di Niente1. L'isola di niente
2. Is My Face On Straight
3. La Luna Nuova
4. Dolcissima Maria
5. Via Lumiere



混声合唱団の厳かなクワイヤをイントロに配し、フランコ・ムッシーダ(G)によるメタリックなエッジのギター・リフを前面に押し出してヘヴィに迫る#1。中間部では優しくのどかな情景をシンフォニックに挿入し、ヘヴィなパートとの対比で互いの印象を強くしています。
フォーク・タッチの静とマウロ・パガーニ(Vln/Fl)のフルートやフラヴィオ・プレモーリ(Key)のアコーディオンによるジャジーなソロ・パートの動による起伏を軸に展開する開放的なシンフォ#2。
シンセの印象的なリフレイン~フルート・ソロ~ギターとピアノの複雑なパッセージのユニゾンなど、明るいムードのキャッチーなシンフォニック・ロックに技巧を織り交ぜた#3。
アコギのアルペジオと繊細なボーカルを中心にした牧歌的なフォーク#4。まろやかな音色のシンセやメロトロン、フルートの優美なデコレーションが素敵です。
エレピやフルートのソロをフィーチュアしたクールなジャズ・ロックから、穏やかなシンフォニック・ロックに展開するインストゥルメンタル#5。

フロント3人を中心としたテクニカルなアンサンブルがもたらすカタルシスと、優しいメロディ志向が高度に共存。楽曲中及びアルバム通してのダイナミズムが見事な名盤です。


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タグリスト: プログレ  ヨーロッパ  1970年代  名盤 

 

投稿者: 2012-11-05-Mon

DREAM THEATER / Metropolis PT2: Scenes From A Memory

DREAM THEATER / Metropolis PT2: Scenes From A Memory 1999 USA
DREAM THEATER / Metropolis PT2: Scenes From A Memory1. Regression
2. Overture 1928
3. Strange Deja Vu
4. Through My Words
5. Fatal Tragedy
6. Beyond This Life
7. Through Her Eyes
8. Home
9. The Dance of Eternity
10. One Last Time
11. The Spirit Carries On
12. Finally Free



DREAM THEATERの5thアルバムScenes From A Memory。

2ndアルバム収録曲で初来日公演のオープニングを飾ったプログレ・メタルの名曲Metropolis PART1に続くPART2を銘打った、悲劇と輪廻転生を描いたストーリー・アルバム。

イントロ的な#1からMetropolisの一節を挿入してフェードインしてくる#2のリフで既にワクワク感はMAX状態。大きな展開とテクニカルな素早いパッセージをバランス良く配した曲構成も見事なオープニング。
後にリプライズするピアノのアルペジオが印象的な#4から、新加入ジョーダン・ルーデス(Key)の超絶ソロが登場するダークな#5に移行するあたりから徐々に物語の深部へ。
メタリックな激しさとミステリアスな静寂が交互に押し寄せ、やがてメロディアスに昇華するドラマティックな#6。中間部のインスト・パートは、リフをバックにしたジョン・ペトルーシ(G)のソロ、目まぐるしく展開するシンセ・ソロ、ジョン・ペトルーシの鬼のような早弾きと息つくヒマも無いが、これだけ弾き倒されるとむしろ爽快。
ソウルフルな女性スキャットがアルバムの中間地点で良いアクセントとなった#7。ここはジャイムス・ラブリエ(Vo)の表現力豊かな歌唱も聴き所です。
熱にうなされるかのように息苦しくヘヴィな#8で物語はACT IIへ。ヘヴィネスからメロディアスに転換する意外性あるアレンジが秀逸。
ジョン・ミュング(B)によるフランジング効果の掛かった重いリフからプログレ・メタルらしい奇妙なリフに変化するインストゥルメンタルの#9。ホンキートンク・ピアノのソロがなかなか洒落ていて、ジョーダン・ルーデスの引き出しの多さを垣間見れます。
流れるように美しいピアノに導かれたバラード風の冒頭から、爽やかとも言えるくらいメロディアスなサビへ移行する#10。
#11はゴスペル風コーラスとジョン・ペトルーシの情感たっぷりなギター・ソロをフィーチュアした、普遍性を持ったメロディアスな名曲。
そして起伏あるドラマを締めくくるのが、アルバム全てを凝縮したかのようなドラマティックな12分超の感動大作#12。

随所にMetropolisの一部を登場させるニクい演出もさることながら、とにかく全曲の質が異常に高い。
場面転換してストーリーを紡ぎながらも各曲のキャラがちゃんと立っているのがもはや奇跡。
従来のテクニカルなプログレッシブ・メタルに、より一般受けするメロディアスな要素を加えつつ、それをさらにストーリー性を持たせてアルバム1枚を構築してしまうという偉業を成し遂げたロック史に残る名盤
このアルバムでDREAM THEATERは往年の名バンド達と肩を並べたと言っても良いのではないでしょうか。
ストーリーのラストは音だけでは不可解なので、タネ明かしされるライブDVDの鑑賞もお勧めします。


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タグリスト: プログレ  プログレッシブ・メタル  名盤  1990年代  アメリカ  コンセプト・アルバム 

 

投稿者: 2011-09-03-Sat

KING CRIMSON / Larks' Tongues in Aspic

KING CRIMSON / Larks' Tongues in Aspic 1973 UK
KING CRIMSON / Larks' Tongues in Aspic1. Larks' Tongues in Aspic, Pt. 1
2. Book of Saturday
3. Exiles
4. Easy Money
5. Talking Drum
6. Larks' Tongues in Aspic, Pt. 2


KING CRIMSONの5thアルバムLarks' Tongues in Aspic、邦題 太陽と戦慄。

一旦バンドを解散したロバート・フリップ(G)が新生CRIMSON立ち上げにあたり選出したメンバーは、ジョン・ウェットン(B/Vo)、ビル・ブラッフォード(Dr)という既に名の通った実力者に加え、前衛パーカッショニストのジェイミー・ミューア(Per)、デイヴィッド・クロス(Vln)というメンツ。
スタジオでの実験的サウンド・メイキングよりも、ライヴにおける丁々発止のインプロビゼーションを重視したようです。

このスタンスを形にしたのがヘヴィでメタリックな#1。ジェイミー・ミューアのパーカッションに挑発されたメンバーが、即興で次々にプレイを叩き付け合う様が緊張感に溢れております。セッション中、他メンバーの熱いプレイを聴きながら、手応えを感じたロバート・フリップはおそらくニヤッとほくそ笑んでいたのではないでしょうか。
初期CRIMSONの叙情とは違ったコンテンポラリーな感触のメロウなナンバー#2。
デヴィッド・クロスのヴァイオリンが端整な叙情を湛える#3。この#2,#3そして続く#4は、ジョン・ウェットンの友人で元SUPERTRAMPのリチャード・パーマー=ジェイムズが詩を書いているようです。
泥水のイントロをはじめとするジェイミー・ミューアの様々なアイディアとキャッチーなサビが融合した#4。
理性的なベース・リフに乗って、ヴァイオリンとギターによる不安感を煽るようなフレーズが絡み合い、徐々に盛り上がっていく#5。ジェイミー・ミューアによるハエの飛んでいるような音が鬱陶しさを倍増させております。
5拍子のヘヴィ・メタリックなギター・リフとヴァイオリンの端整なテーマ・メロディが対比して、美しくもダークでメタリックでありながらもオーガニックなうねりを醸成する#6。

後にツアー中に失踪してしまうジェイミー・ミューアのエキセントリックなテンションが、ロバート・フリップの目指すメタリックなサウンドに多大に貢献した中期の代表作です。
KING CRIMSONの作品レビュー


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プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森



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タグリスト: イギリス  プログレ  1970年代  名盤  変拍子 

 

投稿者: 2010-12-25-Sat

SUPERTRAMP / Breakfast In America

SUPERTRAMP / Breakfast In America 1979 UK
SUPERTRAMP / Breakfast In America1. Gone Hollywood
2. The Logical Song
3. Goodbye Stranger
4. Breakfast In America
5. Oh Darling
6. Take The Long Way Home
7. Lord Is It Mine
8. Just Another Nervous Wreck
9. Casual Conversations
10. Child Of Vision


英国のポップなプログレッシブ・ロック・バンドSUPERTRAMPの6thアルバムBreakfast In America。

ピアノのリフレインによるフェイドインからギターのフィード・バックでいきなりロックする#1。
プアマンズ・ローズこと、ウーリッツァーのグチャっとした独特のトーンによるバッキング、ヴィブラートがかかったロジャー・ホッジソン(Vo/G/Key)の歌唱にジョン・ヘリウェル(Sax)のサックス・・・これらがもたらす何か切ないペーソス感がたまりません。勿論、美しすぎるコーラスは何度聴いても涙が出そうだし、程良くレズリーを効かせたオルガンのオブリガードも最高。
リック・デイヴィス(Vo/Key)がリード・ボーカルをとる、ポップなカラフル感がちょっとおしゃれなムードの#3。
端正なアコースティック・ピアノのバッキングに乗せてロジャーが歌う#4。英国っぽい捻りを加えた切ないメロディや美しいコーラスが、もう最高。ジョン・ヘリウェルのクラリネットが又良い味出してます。
跳ねたピアノのバッキングに絶妙な哀愁を重ねるイントロのハーモニカが印象的な#6。
美しいピアノ・バラードの#7。アコギやオルガンが上品に絡むサビが英国的。
ブライトなウーリッツァーとエレキ・ギターのクリアなアルペジオに乗せてリックが歌う#8。端正な中にもロックなダイナミズムが効いてます。
緊張感溢れるプログレッシブ・ロック・チューン#10。

全体的にロジャーのテイストが濃く、さらにそれがポップでキャッチーな装いとマッチし大ヒット。影が薄い感じのリックですが、彼のボーカル曲#5,#9でのホッと一息ついたムードが、アルバム通して聴いた時に要所で良い落ち着きをもたらしています。
ハード・ロックあり、ポップスあり、プログレあり、オルガンあり、エレピあり、メロディあり・・・・と、自分の好きな要素が上手い具合にミックスされた一生の友です。


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タグリスト: イギリス  プログレ  1970年代  名盤 

 

投稿者: 2010-12-23-Thu

EMERSON,LAKE and PALMER / Brain Salad Surgery

EMERSON,LAKE and PALMER / Brain Salad Surgery 1973 UK
EMERSON,LAKE and PALMER / Brain Salad Surgery1.Jerusalem
2.Toccata
3.Still. . . You Turn Me On
4.Benny the Bouncer
5.Karn Evil 9


EMERSON,LAKE and PALMER(ELP)の5th。
荘厳なオルガンで幕を開ける#1のイントロからノック・アウト必至。
キース・エマーソン(Key)のオルガンはもとよりグレッグ・レイク(B/Vo)の歌声が気品に満ちていて、聴いていて思わず正座しそうになります。ボーカルメロディにカウンター気味に繰り出されるモーグも手馴れた様子でトーンもまろやか。完全にコントロールしきってますね。
オルガンがグイグイ引っ張るミステリアス&ヘヴィな#2でもモーグの味付けがスペイシーかつアバンギャルドでナイス。
狂気のような前曲から打って変わって#3は優しいグレッグ・レイクのボーカルが癒してくれます。アコギのアルペジオも良いですね。
#4はお約束のホンキートンク・ナンバー。チューニング甘めなピアノによる楽しい曲もELPの、っていうかキース・エマーソンの魅力ですね。カール・パーマー(Dr)も小刻みにリズム・キープしてます。後年のASIAでの醜態が信じられないですね。
そして#5。30分にも及ぶ長尺ながらELPのエッセンスが凝縮されており、どこを切ってもELP風フックの嵐。オルガン、ピアノ、モーグは勿論大活躍。でも一番好きなのは、グレッグ・レイクによる(と思われる)エレキ・ギターによるスリリングにして荘厳なテーマ・メロディ。毎回、身震いするほどの感動と興奮を与えてくれます。
EMERSON,LAKE and PALMERの作品レビュー


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プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森



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タグリスト: プログレ  イギリス  1970年代  名盤  シンフォニック 

 

投稿者: 2010-08-29-Sun

EUROPE / The Final Countdown

EUROPE / The Final Countdown 1986 SWEDEN
EUROPE / The Final Countdown1. The Final Countdown
2. Rock The Night
3. Carrie
4. Danger On The Track
5. Ninja
6. Cherokee
7. Time Has Come
8. Heart Of Stone
9. On The Loose
10. Love Chaser


スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドEUROPEの3rdアルバムThe Final Countdown。
ドラマーがイアン・ホーグランド(Dr)に交代、専任鍵盤奏者としてミック・ミカエリ(Key)が加入しバンドは5人編成となりました。
世界中で大ヒットした#1の代名詞とも言えるシンセのテーマ・フレーズや代表曲#2のオルガン、シンセの煌びやかなトーンが楽曲の透明感を強調するバラード#3、#4の渋いオルガン・ソロ、ギターとのユニゾンでのブ厚いリフとクラシカルなメロディのソロを聴かせる#6など、キーボードが効果的に使用され、従来のストレートで硬質なメタル・サウンドからの転換が見て取れます。
ジョーイ・テンペスト(Vo)の歌唱もハスキーなハイトーンでパワフルに迫るだけでは無く、レンジの広がった音域をうまく使って時にマイルドな感触も打ち出すようになり、楽曲のポップ化に対応。
北欧メタル=透明感に程良い叙情フレーバーをまぶしたメロディアスなヘヴィ・メタル』、という一つのジャンルを定義づけたアルバムです。

そんなサウンドの変化に不満を感じたジョン・ノーラム(G)は本作を持ってバンドを脱退しますが、スリリングにまとめた構築性の高い#1のソロ、得意のマシンガン・ピッキングを披露する#2、ヨーロピアンな叙情とエキサイトメントを同居させた#5、モーダルなフレーズから印象的な叙情フレーズを経てペンタトニックの早弾きでまとめたマイケル・シェンカー風な#8、ゲイリー・ムーアのヴァイブを感じさせる#9など、ここぞの場面ではギター・ソロの名演を残しています。
ジョン・ノーラム ファンとして若干残念なのは、バッキング時のギターの音量が全体的に心持ち小さ目なところですかね。


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タグリスト: ヘヴィ・メタル  ハード・ロック  北欧  1980年代  ギター・ヒーロー  名盤 

 

投稿者: 2010-07-19-Mon

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