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タグ: ゴシック・メタル

ゴシック・メタル特集

THE GATHERING / If Then Else

THE GATHERING / If Then Else 2000 NETHERLANDS
THE GATHERING / If Then Else1. Rollercoaster
2. Shot To Pieces
3. Amity
4. Bad Movie Scene
5. Colorado Incident
6. Beautiful War
7. Analog Park
8. Herbal Movement
9. Saturnine
10. Morphia's Waltz
11. Pathfinder


オランダのゴシック・メタル・バンドTHE GATHERINGの6thアルバムIf Then Else。

スペイシーなシンセのSEに導かれるオープニング・チューン#1。往年の威厳を感じさせるミディアム・スローテンポのどっしりしたリズムとヘヴィなギターがリードする展開に、フレンチ・ホルンのまろやかなトーンがアクセントとなっています。
打って変わってアップテンポでグイグイ来るハード・ロックな#2。クレジットによると、サウンドの味付けにROLANDのグルーヴ・ボックスMC-505のループも使用しているようです。
MC-505のドラム・ループと音数の少ないキーボードのリフによる冷たい感触に、アネク・ヴァン・ガースバーゲン(Vo)の瑞々しい歌唱のダークながらも温かみある情感が対比した#3。生のヴァイオリンと霧のようなシンセ・ストリングスの白玉も良い感じです。
レネ・ルッテン(G)得意のクリーン・ギターのリフがリードする前半から、バンドインとともに盛り上がり、アネクの美しいハイトーンが映える後半に展開する優しいムードの#4。
引き摺るようなヘヴィなギター・リフにアネクの女帝ボーカルが乗るゴシック・メタル・タイプの#5。ではありますが、中間部でのギター・ソロ後の荘厳なパートもシンセのエレクトロニックな装飾により、依然とはまた違った新鮮な感触に仕上がっています。
バンドの演奏に、オーボエ、ホルン、トロンボーンが加わり、ヘヴィながらもウォームに仕上がったインストゥルメンタル#6。
フェンダー・ローズの少々ダーティなトーンによるリフと、アネクの表情豊かな歌唱でミステリアスかつクールに進行する#7。#5同様、中間部の荘厳なヘヴィ・リフとエレクトロニックのコラボが新鮮でカッコ良いです。
クリーンなギターをバックに、アネクがゆったりと伸びやかな歌唱を聴かせる#8。
MC-505のドラム・ループ、ヴァイオリンとチェロ、バンドのヘヴィな演奏が融合した#9。ピアノの叙情や耽美なメロディなど、GATHERING独自のゴシック・ロックに到達した感がありますね。
生の弦にハモンドやウーリッツァーなどヴィンテージ・キーボードを絡め、仄かな叙情を描いた#10。
キーボード、ヴィブラフォン、チェロ、ホルン、トロンボーンによる、スペイシーなトリップ感を漂わせるインストゥルメンタル#11。

アンビエントな装いの前作は衝撃でしたが、本作は若干ハードなテイストも復活。ところが、#5,#7に代表されるように、質感はありがちなゴシック・メタルとは別物。奇妙でインパクトあるSEを吐き出すシンセやドラム・ループの効果的な活用と、それに相反するかのような生の管や弦の導入が見事に溶け合って、GATHERINGが本来持っているヨーロッパ的な寂寥感の演出に多大な貢献を果たしています。勿論、モーダルなメロディを中心に艶やかな美声を聴かせるアネクは健在。他とは一線を画す高みに到達した、Mandylionに続くバンド2度目のピークと断言しちゃいます。サウンドの進化を追求する姿勢は、もはやプログレ。狭隘なゴシック・メタル・ファンではなく、プログレッシブ・ロック・ファンにこそ、聴いて欲しい傑作です。


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タグリスト: 女性ボーカル  2000年代  ヨーロッパ  ゴシック・メタル  プログレ 

 

投稿者: 2010-06-30-Wed

THE GATHERING / Superheat

THE GATHERING / Superheat 1999 NETHERLANDS
THE GATHERING / Superheat1. The Big Sleep
2. On Most Surfaces (Inuit)
3. Probably Built In The Fifties
4. Liberty Bell
5. Marooned
6. Rescue Me
7. Strange Machines
8. Nighttime Birds
9. My Electricity
10. Sand And Mercury


1999年の地元オランダでの公演を収録した、オランダの(元)ゴシック・メタル・バンドGATHERINGのライブ。
アンビエントに進化した最新作How To Measure A Planet ?から6曲(#1,#3,#4,#5,#6,#9)、ゴシック・メタル時代のNighttime Birdsから2曲(#2,#8)、Mandylionから2曲(#7,#10)と、アネク・ヴァン・ガースバーゲン(Vo)加入後3作品から選曲された全10曲を収録。

幽玄なシンセを中心に淡々としたバンドの演奏にアネクの艶やかな歌唱が乗る#1。
一転してゴシック・メタルな#2へ。強靭な歌声と繊細な歌声を場面に応じて完璧に使い分けるアネクの驚異の歌唱が見事です。
サビではアネクのパワフルな歌唱と相まってメタルなテイストが濃くなる、サンプルの無機質なビートに乗った#3。
程好く会場が暖まった所で、異色のノリノリ・ナンバー#4、内省的な#5,#6、とHow To Measure A Planet ?からの楽曲が続くも会場の反応は上々。
そして、アネクの威風堂々たる歌唱が堪能できる彼らの歴史を変えたゴシック・メタル・チューン#7。ギタリストが1人となったサウンドの穴を埋めるキーボードの多彩な演出がスタジオ盤以上に前に出ており、この時期のバンドの方向性とも巧くブレンドされています。
続いてゴシック・メタル期の名作#8と代表曲を続けてクライマックスを迎え、#9を挟んで、レネ・ルッテン(G)の操るテルミンをフィーチュアしたりとスタジオ・バージョンよりも大幅にトリップ感を増した#10。終盤に登場するアネクがエモーショナルな歌唱を聴かせます。

新作で大幅な音楽的変化があったにもかかわらず、ライブでは意外にも新旧のテイストが自然に融合しているのが面白いですね。
過渡期のバンドの生の姿を反映した記録的価値の高いライブです。


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タグリスト: 女性ボーカル  ゴシック・メタル 

 

投稿者: 2010-03-30-Tue

THEATRE OF TRAGEDY / Forever is the World

ノルウェーのゴシック・メタル・バンドTHEATRE OF TRAGEDYの7thアルバムForever is the World。


THEATRE OF TRAGEDY / Forever is the World 2009 NORWAY
THEATRE OF TRAGEDY / Forever is the World1. Hide and Seek
2. Nine Days Wonder
3. Revolution
4. Transition
5. Hollow
6. Astray
7. Frozen
8. Illusions
9. Deadline
10. Forever Is the World


フォロワー達がゴージャス&シンフォニックなデコレーション路線で成功して行く中、元々壮麗なアレンジやドラマティックな場面転換といった即効性の高い派手な要素よりも、淡々と美に耽る中にキラリと光る必殺フックでリスナーのハートを掴んできた彼らの個性が復活してきた印象。
グロウル・ヴォイスと不穏なムードで引っ張り、サビでのネル・シグランド(Vo)の美声で一気に突き抜けるゴシック定番チューン#1で軽くジャブ。
凡百のバンドが安直にシンセ・ストリングスでやりそうなリフもギターで奏でる事でピアノのオブリガードを活かした#2。
ギター、ピアノ、ストリングスを場面に応じて使い分けた#3、くぐもったピアノがリードしグロウル・ヴォイスの無い#4、等のメランコリック・チューンではネル嬢の歌唱が抜群に映えています。
クリーン・ギターとパーカッシブなドラムに乗るパワー・バラード風な#5でも囁くような部分とサビでの声色の使い分けが見事。
ノーマル男声ボーカルの序盤と対比させたサビでのネル嬢の歌唱が激萌えな#6。
低音域でも存在感ある美声があることを証明する#7。
適度に重厚なストリングスにマイルドな歌唱がたゆたう耽美なゴシック・バラード#8。
サビのアレンジがキャッチーな彼らの王道ゴシック#9。
ピアノのバックとネル嬢によるオーバーダブされたコーラスが美しく印象に残るラストの#10。

これが加入後2作目となるネル嬢は、前任のリヴ・クリスティンのようなこの世の物とは思えないエンジェリック・ヴォイスこそ無いが、様々な曲調をこなす音域の広さと可憐なキャラクターの声質で確実にバンドを進化させている。
バンドもネル嬢の個性を巧く引き出し、特にラスト3曲はかなりの充実度。


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タグリスト: 女性ボーカル  ヘヴィ・メタル  ゴシック・メタル  北欧  2000年代 

 

投稿者: 2009-11-22-Sun

THE GATHERING / Nighttime Birds

THE GATHERING / Nighttime Birds 1997 Netherlands
THE GATHERING / Nighttime Birds1. On Most Surfaces
2. Confusion
3. The May Song
4. The Earth Is My Witness
5. New Moon Different Day
6. Third Chance
7. Kevin's Telescope
8. Nighttime Birds
9. Shrink


THE GATHERINGの4thアルバムNighttime Birds。
アネク・ヴァン・ガースバーゲン(Vo)が加入しゴシック・メタル路線になってからの2作目。

ヘヴィなリフをバックにアネクがハイトーンで歌い上げる荘厳なゴシック・メタルの#1。シンセ・ストリングスのシンフォニックな装飾とピアノのアルペジオがもたらす寂寥感がアクセントとなっています。
抑えた中音域を中心にアネクの伸びやかな歌唱が堪能できる#2。
レズリーを掛けたハモンド・オルガンとクリーンなギターによるバッキングがリードするクールなパートと、サビの激情パートが織り成すコントラストがコンパクトな中に同居した#3。
凡庸な#4.#5,珍しくアップテンポ気味の#6、と中盤が少々弱いですが、終盤に盛り返します。
ゆるやかな3連リズムに乗ったアネクの瑞々しい歌唱が母性をも感じさせる#7。
イントロのプリミティブなムードのパーカッションに導かれた、アルバム随一の耽美なメロディを持つタイトル・トラック#8。
クールにアルペジオを奏でるピアノのシンプルな伴奏をバックにアネクの多層コーラス・ハーモニーが神秘的なニュアンスでアルバムのラストに余韻を残す#9。

アネクの圧倒的な歌唱力で表現された、時にモーダルな旋律を使用した印象的なボーカル・メロディがヘヴィな装いを纏った寂寥感抜群のサウンドの上をたゆたうという、前作のパターンを踏襲した作り。しかしながらボーカル・ラインはよりメロディアスとなりアネクの表現力を活かし切るとともに、その荘厳なバンド・サウンドと合わせて典型的な女性ボーカルゴシック・メタルの王道を極めた感もあります。そしてこの後、GATHERINGの音楽性はアルバム毎に様々な進化を見せていきます。


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タグリスト: 女性ボーカル  ゴシック・メタル  ヨーロッパ  1990年代 

 

投稿者: 2009-11-05-Thu

WITHIN TEMPTATION / Enter

WITHIN TEMPTATION / Enter 1997 NETHERLANDS
WITHIN TEMPTATION / Enter1. Restless
2. Enter
3. Pearls of Light
4. Deep Within
5. Gatekeeper
6. Grace
7. Blooded
8. Candles


オランダのゴシック・メタル・バンドWITHIN TEMPTATIONの1997年1st。シャロン・デン・アデル(Vo)の清楚で美しいソプラノ・ヴォイスを中心に据え、耽美なピアノ、荘厳なリフを刻むギター、大仰なシンセ・ストリングスによって展開される様式そのままの典型的なゴシック・メタル。曲によってはシャロンの私生活でのパートナーでもあるロバート・ウェスターホルト(G/Vo)のグロウル・ヴォイスとの醜美の対比も。ボーカルのメロディにメジャーになってからのようなキャッチーさは無いし、オーケストレーションもまだシンフォニック度は低いが、それがかえって不器用ながらも耽美かつ清楚な雰囲気を醸し出す結果となっており、ゴシック・メタルとしての完成度は高いです。先にデビューしていた先輩格のノルウェーのゴシック・メタル・バンドTHEATRE OF TRAGEDYからの影響を感じさせながらも、マタイン・ウェスターホルト(Key)のキーボード・ワークが加えた彩りで単なるフォロワーに止まらない個性を打ち出す姿勢も感じられます。表現力はまだまだだが、シャロン嬢の美声の透明感はこの1stが一番かもしれません。
WITHIN TEMPTATIONの作品レビュー
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プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森

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タグリスト: ゴシック・メタル  女性ボーカル  ヘヴィ・メタル  ヨーロッパ  1990年代 

 

投稿者: 2009-09-19-Sat

OPETH / Morningrise

OPETH / Morningrise 1997 SWEDEN
OPETH / Morningrise1. Advent
2. Night and the Silent Water
3. Nectar
4. Black Rose Immortal
5. To Bid You Farewell
6. Eternal Soul Torture


ミカエル・オーカーフェルト(G/Vo)率いるスウェーデンのプログレッシブなデス/ゴシックメタル・バンドOPETHの2ndアルバムMorningrise。
20分超の#4を含む全5曲が10分以上。全曲がヘヴィなリフのパートと静寂アコギパートを同居させたドラマティックな作りになっています。各曲には必ず印象的なフックが用意されており、単に長いだけではないソングライティングの妙は彼らならではものです。北欧民謡のフレーバーを幽かにちりばめたツインギターによる計算されたハーモニーの絡みに加え、テンション・ノートを効果的に使用したコードワークも徐々に増えて来ました。この辺りに少々青臭い部分もあった1stからの進歩が伺えます。又、得意のフォークも絶品。#5では2本のアコギとベースが絶妙のハーモニーを奏でるアンサンブルを披露。特にオリジナル・メンバーであるヨハン・デファルファーラのメロディアスなベースが美しいです。


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タグリスト: プログレ  ゴシック・メタル  ヘヴィ・メタル  プログレッシブ・メタル  北欧  1990年代 

 

投稿者: 2009-09-17-Thu

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