----------ジャンル----------
プログレ----------テイスト----------
シンフォニック----------年 代----------
1960年代----------地 域----------
イギリス-----ジャケットアート-----
ヒプノシスGILLAN / Mr. Universe 1979 UK
1. Second Sight
2. Secret Of The Dance
3. She Tears Me Down
4. Roller
5. Mr. Universe
6. Vengeance
7. Puget Sound
8. Dead Of Night
9. Message In A Bottle
10. Fighting Man
元DEEP PURPLEのシンガー イアン・ギラン(Vo)が、ジャジーなテイストを漂わせた自己のバンドIAN GILLAN BANDを解消し、新たにバーニー・トーメ(G)等を起用してリフレッシュしたハード・ロック・バンドGILLANの2nd。
ミステリアスな静寂からシンセがエキゾチックなメロディを奏でるイントロ#1を突き破って登場する、猪突猛進ハード・ロック#2。ワイルドなカッティングと本能に任せたアーミングで突っ走るバーニー・トーメのギターがカッコ良いです。バンドのメイン・ソングライター コリン・タウンズ(Key)のクラシカルなソロも良い感じです。
ギラン先輩には失礼ながら、こういった曲調でソウルフルな歌唱なら、第3期DEEP PURPLEのシンガー2人に歌わせたらどんなに素晴らしいか・・・と夢想させるAORなムードの#3。いや、でもシャウトを交えたりしながらもなかなか聴かせてくれます。良いのか悪いのか良く分からないバーニー・トーメのアーミング多用のバッキング・ギターも、これはこれで印象的なフックとなってますし。
シャウトするイアン・ギラン、フィードバックとアーミングで攻め捲くるバーニー・トーメ、という2人の個性が活きたストレートなハード・ロック#4。
オルガンのクラシカルなアルペジオがDEEP PURPLEを想起させるタイトル・チューン#5。中間部ではトライバルなビートをバックに、バーニー・トーメがノイジーでクレイジーなソロを展開。
キャッチーな曲調にストロングな歌唱が映えるロックン・ロール#6。
ハープとスライド・ギターをフィーチュアしたブルーズ・ロック#7。
シンプルなリフがリードするヘヴィな#8。
イアン・ギランのボーカルを軸にバンドが一丸となって疾走する#9。
終盤にChild in Time風な強烈なスクリームを聴かせるブルージーなバラード#10。
超絶スクリームや本領発揮のストレートなハード・ロックといった剛と、バラード・ナンバーや中域をマイルドに歌う柔を織り交ぜての様々な魅力を、単なるソロでは無くGILLANというバンドでもって見せ付けた好盤です。
DEEP PURPLE / Perfect Strangers 1984 UK
1. Knocking At Your Back Door
2. Under The Gun
3. Nobody's Home
4. Mean Streak
5. Perfect Strangers
6. A Gypsy's Kiss
7. Wasted Sunsets
8. Hungry Daze
9. Not Responsible
10. Son Of Alerik
黄金の第2期メンバーで再結成されたDEEP PURPLEの第一作Perfect Strangers。
イントロのストリングスによるバビロン風フレーズが若干RAINBOWっぽいものの、オルガンとギターのユニゾン・リフにイアン・ギラン(Vo)の声が乗ればやはりDEEP PURPLEな#1。
オルガンのリフにらしさを残しつつも、割とストレートなロックン・ロール#2
何となくWho Do We Think We Areのヴァイブを感じるブルージーなリフを中心とした#3。
オルガンとギターのユニゾン・リフがリードするシャッフル・ナンバー#4。リッチー・ブラックモア(G)の艶っぽいトーンによるソロが良い感じ。
バビロン風クラシカルなキメが威厳すら感じさせる、ミディアム・テンポのタイトル・トラック#5。このテイストは以前の彼らでは無かった要素ですが、醸し出すムードはやはりDEEP PURPLE以外の何物でも無いのが面白いです。
イアン・ギランの歌唱が活きる上質なGILLANと言った風情のロックなボーカル・パートと、PURPLE王道パターンのオルガンとギターが絡むクラシカルなインスト・パートが融合したノリノリのナンバー#6。
リッチーによる繊細なタッチのギター・ソロをフィーチュアしたメロウなバラード#7。
クラシカルな単音リフと、ボトルネック奏法をアクセントにしたバッキング・ギターの感じがRAINBOWっぽい#8。
テンポ・チェンジがフックとなったメロディアスなハード・ロック#9。
繰り返すシンプルな叙情パターンをバックに、リッチーとジョン・ロード(Key)を中心にジャムったインストゥルメンタル・ナンバー#10。
自身のバンドでの活動を抱えたメンバー本人達の意向よりも、マネージメントやレコード会社など大人の事情を優先させて実現した再結成であることは間違い無いでしょうが、できあがった作品はさすがの出来。
ソフィスティケイトされたブルーズ・ロックを完成させた往年の財産をベースに、メンバーがそれぞれのバンドで培った経験とHR/HMがメインストリームにあった80年代という時代を背景に、ボーカル・メロディをフィーチュアしたキャッチーなハード・ロック作品に仕上がってます。