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THIN LIZZYのレビュー

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THIN LIZZY / Jailbreak

THIN LIZZY / Jailbreak 1976 IRELAND
THIN LIZZY / Jailbreak1. Jailbreak
2. Angel From the Coast
3. Running Back
4. Romeo and the Lonely Girl
5. Warriors
6. Boys Are Back in Town
7. Fight or Fall
8. Cowboy Song
9. Emerald


痩身でアフロ・ヘアーのフィル・ライノット(B/Vo)による独特の歌い回し、アウトローをテーマにした英雄譚を歌う歌詞、流麗なツイン・リードといったルックス・音楽性共に明確且つ強烈な個性でアイルランドの英雄と称されるハード・ロック・バンドTHIN LIZZYの1976年6th。ここでのラインナップはフィルにブライアン・ダウニー(Dr)、ブライアン・ロバートソン(G)、アメリカ人のスコット・ゴーハム(G)という4人。代表曲#6,#8はバンドの歴史と共に入れ替わって行くギタリスト達に弾き継がれて行くことになるメロディアスでカッコ良い超名曲。ハードなエッジとキャッチーなメロディが同居する独特の世界にツイン・リード・ギターの叙情的で美しいハーモニーが花を添える完全にオリジナルなスタイルを持っています。#9のように郷土アイルランドをテーマにしたエキゾチックなフレーバーも持ち味ですね。


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タグリスト: ハード・ロック  イギリス  1970年代 

 

投稿者: 2009-09-21-Mon

THIN LIZZY / Black Rose A Rock Legend

THIN LIZZY / Black Rose A Rock Legend 1979 Ireland
THIN LIZZY / Black Rose A Rock Legend1. Do Anything You Want To
2. Toughest Street in Town
3. S&M
4. Waiting for an Alibi
5. My Sarah
6. Got to Give It Up
7. Get Out of Here
8. With Love
9. Roisin Dubh (Black Rose): A Rock Legend


アイルランドの無法者ハード・ロッカーTHIN LIZZYの1979年9th。
脱退したブライアン・ロバートソン(G)の後任としてSKID ROW(後年のアメリカのバンドとは同名異バンド)でフィル・ライノット(Vo/B)と同じ釜の飯を食ったアイリッシュ ゲイリー・ムーアが加入。ジャズ・ロックバンドCOLOSSEUM Ⅱで頭角を現していたゲイリーの正式加入によりTHIN LIZZYのトレードマークであるツイン・リードギターがよりテクニカル&パワフルに変貌しました。ブライアン・ダウニー(Dr)のヘヴィなツーバスによるゴキゲンな3連ビートが牽引する#1では美しいハーモニーをスコット・ゴーハム(G)と大人しく奏でてますが、元気なハード・ロック・ナンバー#2ではクレイジーに暴れまくってます。 ファンキーな#3を挟み、ギターキッズがみんなコピーしたツイン・リードの名曲#4へ。当時としてはハイテクで美しいハーモニーがキッズのハートを鷲づかみ。終盤のトリルをハモった時の快感ときたら・・・それはもう恍惚の一瞬。印象的なソロはスコットです。ゲイリーのペンによるコンテンポラリーなポップス#5では、転調を絡めたソロ・ワークにただのクレイジーだけでは無い非凡な音楽センスも感じさせます。そしてアナログB面トップはハモるメロディアスなリフとブルージーな佇まいが痺れる#6。中間のソロはスコットで終盤はゲイリー。キッチリとした譜割りのスコットにヴィブラートがエモーショナルなゲイリーとそれぞれの個性が滲み出ています。ULTRA VOXのミッジ・ユーロの書いた快活なハード・ロックの#7ではユーモラスなパートも交えつつ、ギター・ソロは2人で熱くバトル。メロウな#8ではゲイリーのオブリガードがセンス良く琴線に触れてきます。メロディアスで流麗なソロはゲイリー。1音半チョーキングが咽び泣いています。ラストの#9はアイリッシュの誇りを感じさせる大作。7拍子に乗ったケルト民謡のようなメインリフに、ダニーボーイやワイルド・マウンテン・タイムといった本物のアイルランド民謡をセンス良く配合したインストパートが雄大でメロディアス。ゲイリーが後のソロ・アルバムでも度々覗かせるケルト風味はこれが最初なんじゃないでしょうか。スリリングでテクニカルなツイン・ギターによるクライマックスから、メイン・リフになだれ込む終盤でのブライアンのドラミングにゲイリーのチョーキング・ヴィブラートがもう興奮の嵐。ジャケットもナイスな名盤中の名盤です。
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タグリスト: ハード・ロック  イギリス  1970年代  ギター・ヒーロー 

 

投稿者: 2009-11-21-Sat

THIN LIZZY / Renegade

THIN LIZZY / Renegade 1981 Ireland
THIN LIZZY / Renegade1. Angel of Death
2. Renegade
3. Pressure Will Blow
4. Leave This Town
5. Hollywood (Down on Your Luck)
6. No One Told Him
7. Fats
8. Mexican Blood
9. It's Getting Dangerous


アイルランドの至宝THIN LIZZYの11th。
フィル・ライノット(B/Vo)、スコット・ゴーハム(G)、これが参加2作目となるスノーウィ・ホワイト(G)、ブライアン・ダウニー(Dr)の正式メンバー4人に鍵盤奏者のダーレン・ウォートンを加えて制作されました。
当時注目されたキーボード導入ですが、シンセが目立つ#1もTHIN LIZZYにしては新機軸なヘヴィ・メタリックな部分の方が際立ち、それほど気にならないですね。
又、代名詞である美しいツイン・リード・ギターのハーモニーは減ってはいますが、もうひとつの大事な要素である哀愁は#2や#5のサビを始め全編に漂ってます。
しかし、名盤Black Roseと最終作の意気込みが強烈なThunder and Lightningに挟まれた影の薄い時期の作品とあって、全体的に地味な印象になってしまっているかも。
後半のマイルド路線に迷いも感じられますし、スコットの相棒がブルーズ畑出身のスノーウィというのも、ギター・ヒーロー然としたゲイリー・ムーアやジョン・サイクスと比較するとインパクト的には分が悪いですしね。
でも、マンガチックな従来のテイストとは一線を画したジャケット・アートに通ずる序盤#1,#2,#3のシリアスなムードを中心に、何か好きなんですよね。このアルバム。
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タグリスト: ハード・ロック  イギリス  1980年代 

 

投稿者: 2010-04-25-Sun

THIN LIZZY / Chinatown

THIN LIZZY / Chinatown 1980 Ireland
THIN LIZZY / Chinatown1. We Will Be Strong
2. Chinatown
3. Sweetheart
4. Sugar Blues
5. Killer On The Loose
6. Having A Good Time
7. Genocide
8. Didn't I
9. Hey You


アイルランドのハード・ロック・バンドTHIN LIZZYの10th。
前作Black Roseリリース後のツアー中に失踪したゲイリー・ムーアに代わり、ピーター・グリーンなどのセッション・ギタリストをしていたスノーウィー・ホワイト(G)が加入。スノーウィーはバンド全員で書いた#2,#4や#6でソング・ライティングに貢献するだけでなく、#6をはじめとしてゲイリーのクレイジーなプレイや相棒スコット・ゴーハム(G)の独特の引っかかりのあるフレージングとも違う、スムーズでメロディアスなプレイを聴かせてくれます。

バンドの看板であるツイン・リード・ギターによる美しいハーモニーをイントロ、ギター・ソロ終盤、ボーカル・パートの伴奏、とそこかしこに配した哀愁のハード・ロック・ナンバー#1。
シャッフルに乗ったクールな単音リフがリードするタイトル・トラック#2。
イントロでのブライアン・ダウニー(Dr)のタム回しが冴える#3は、ツイン・リード、フィル・ライノット(B/Vo)のお経ボーカル、メロディアスなサビ、というTHIN LIZZYの典型的ロックン・ロール。
軽快なシンコーペーションのリフと、鋭く切れ込んでくるギターのハーモナイズ・オブリガードが印象的な#4。
スリリングなリフから一転してシンプルなバッキングにフィルのマシンガン・ボーカルが乗る、これも典型的パターンのシングル曲#5。
スノーウィーとフィルの共作によるキャッチーなナンバー#6。
ストレートなハード・ロック#7。
フィルの語りかけるような優しい歌唱と美しいギター・ハーモニーをフィーチュアしたバラード#8。
ギター・ソロでスコットが激しいラン奏法を聴かせる#9。

強烈な個性を持ったギタリストが不在だったり、バンドが解散に向かう時期の作品ということで地味で小ぢんまりとした印象もありますが、ツイン・リードやちょっとワルな感じといったTHIN LIZZYらしさは健在。何よりもバンドの一体感が感じられるところが好感触なアルバム。
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タグリスト: ハード・ロック  イギリス  1980年代 

 

投稿者: 2010-08-16-Mon

THIN LIZZY / Thunder and Lightning

THIN LIZZY / Thunder and Lightning 1983 Ireland
THIN LIZZY / Thunder and Lightning1. Thunder And Lightning
2. This Is The One
3. The Sun Goes Down
4. The Holy War
5. Cold Sweat
6. Someday She Is Going To Hit Back
7. Baby Please Don't Go
8. Bad Habits
9. Heart Attack


アイルランドのハード・ロック・バンドTHIN LIZZYの12thにしてラスト・アルバム。
前作RENEGADEを最後に脱退したスノーウィー・ホワイトに代わり、元TYGERS OF PAN TANGのジョン・サイクス(G)を起用。既にバンドの解散がアナウンスされており、かなりの注目度の中でのリリースとなりました。
大抜擢されたジョンはフィルの寵愛もあってか、あくまでもTHIN LIZZYというバンドのフォーマットを尊重しつつも伸び伸びと大活躍。ソング・ライティングでは#5のみながらプレイとサウンドで大きく貢献し、NWOBHMブームにあやかったバンドのヘヴィ・メタル路線を支えています。

ザクザクした単音リフと攻撃的なバッキングにフィル・ライノット(B/Vo)のマシンガン・ボーカルが乗るメタリックなオープニング・チューン#1。ソロではオーソドックスなスコット・ゴーハム(G)、ダーレン・ワートン(Key)のシンセ・ソロ、早弾きやピッキング・ハーモニクスを多用した鮮烈なジョンのソロをフィーチュア。新たな血を導入したTHIN LIZZYの名詞代わりの会心の一撃となりました。
前ノリで#1の勢いを引き継ぐ哀愁のサビを持つ#2。スコット=右CH、ジョン=左CHとパンニングされたギター・ソロでは、フレージングやトーンにそれぞれの個性が滲み出たギター・バトルが楽しめます。
ブライアン・ダウニー(Dr)のリム・ショットが淡々と刻むリズムに、クリーンなギターとシンセがムーディなバッキングを加える叙情ナンバー#3。ロングトーンを活かした官能的なギター・ソロはジョンでしょうか。あのTYGERS OF PAN TANGのジョンが随分大人なプレイをするもんだ、と当時は感心したものです。
ツイン・リードでの小刻みなハーモニーと緩急を使い分けたドラマティックなジョンのギター・ソロが印象的な、カッコ良いハード・ロック#4。
ジョンとフィルが共作したHM/HRの定番、5度重音リフがリードする#5。バッキング時のアグレッシブなグリッサンドやソロでのライト・ハンド奏法など、自分の曲ということもありジョンが好き放題やっちゃってます。
典型的なTHIN LIZZYパターンの楽曲に、おそらくダーレン・ワートンの持ち込んだものと思われる洒落たコード進行や変拍子がプラスされ、コンテンポラリーに仕上がったハード・ロック#6。ジョンのスムーズなフレージングもハマってます。
アイディアの引き出しが豊富なジョンのギター・ソロをフィーチュアした、THIN LIZZYらしさが色濃く残る哀愁のシャッフル・ナンバー#7。
スコットのメロディアスなギター・ソロをフィーチュアした、スコットとフィルの共作によるキャッチーな#8。
途中からハモるツイン・リードがゾクゾクするハード・ロック#9。

従来のTHIN LIZZYらしさにジョン・サイクスやダーレン・ワートンといった若い才能のもたらした新機軸が加わり、このメンツでしか成し得ない上質なハード・ロックが展開されています。ラスト・アルバムという付加価値を差し引いても、このアルバムが高品質な事に疑いは無く、THIN LIZZYが、というかフィルが最後の意地を見せつけた感じがしますね。
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投稿者: 2010-08-17-Tue

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