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投稿者: -----------

STEVEN WILSON / Insurgentes

STEVEN WILSON / Insurgentes 2008 UK
STEVEN WILSON / Insurgentes1. Harmony Korine
2. Abandoner
3. Salvaging
4. Veneno Para Las Hadas
5. No Twilight
6. Significant Other
7. Only Child
8. Twilight Coda
9. Get All You Deserve
10. Insurgentes


自らのバンドPORCUPINE TREEの活動をはじめとして、プロジェクトや様々なバンドのプロデュース/エンジニアリング、最近ではKING CRIMSONなどの旧譜リマスターなどでも大忙しのスティーヴン・ウィルソン(Vo/G/Key)による1stソロ・アルバムInsurgentes。

繊細で鬱ながら、ヘヴィなサビではキャッチーさも感じさせるメロディがPORCUPINE TREEっぽい#1。
ローファイなブレイクビーツにオーガニックなアコギとボーカルが乗る静謐な#2。終盤の洪水のような轟音サウンドスケープもなぜか美しく響きます。
妖しいリフにアンビエントなギター、PORCUPINE TREEの盟友ギャヴィン・ハリソン(Dr)のヘヴィなドラムで不条理ダークネスの世界を構築する#3。
霧のようなパッド系シンセ、テオ・トラヴィス(Sax)のサックス、美しいコーラスが、まろやかな陶酔感をもたらす#4。
ダークなリフが終始リード。ジャムのような雰囲気でドラムとギターが呼応しながら徐々に暴力的なアンサンブルに移行する#5。
メジャーセブンスを中心とした爽やかなコードと緩やかなリズムで浮遊感を演出したメロディアスな#6。
クールでダークなリフの#7。バックの音が厚くなってもクールに不変なボーカルが逆に凄みを感じさせます。
メランコリックなアコギとピアノに音響エフェクトを加えた、神秘的なムードのインスト小品#8。
ピアノの弾き語りの静かな序盤から、多層コーラスや歪んだパワーコード、発振ノイズなどで動に移行する鬱系チューン#9。
J-POPからプログレまでジャンルを問わず世界的に活躍する筝奏者 八木美知依のプレイが、オリエンタルなムードを演出する繊細で耽美な#10。

KING CRIMSONやPINK FLOYDのDNAを受け継ぎつつ、サイケやメタル、ブレイクビーツやアンビエントな音響など多彩な要素を融合した独自の世界を持つPORCUPINE TREEと同様の方向性ではあるものの、バンドというある種の制約から開放されて才能を自由に発揮。

より美しく深みのある音楽が楽しめます。
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タグリスト: プログレ  イギリス  2000年代 

 

投稿者: 2012-04-21-Sat

STEVEN WILSON / Grace For Drowning

STEVEN WILSON / Grace For Drowning 2011 UK
STEVEN WILSON / Grace For DrowningDisc 1: Deform to Form a Star
1. Grace for Drowning
2. Sectarian
3. Deform to Form a Star
4. No Part of Me
5. Postcard
6. Raider Prelude
7. Remainder the Black Dog

Disc 2: Like Dust I Have Cleared from My Eye
1. Belle de Jour
2. Index
3. Track One
4. Raider II
5. Like Dust I Have Cleared from My Eye



STEVEN WILSONの2ndソロ・アルバム Grace For Drowning。

制作が一連のKING CRIMSON旧譜リマスター作業と期間が被っていたようで、完全に思考及び嗜好モードがCRIMSONだったのでしょう。メランコリックな歌メロ~不条理リフへの展開が明らかにKING CRIMSONのCirkusからの影響モロ出しのDisc2 #4をはじめ、全体の雰囲気はLIZARD~ISLANDS期KING CRIMSONのような静謐な美しさに溢れています。
主にピアノで作曲したという収録曲はリフ的な構造よりもメロディに主眼が置かれているようで、ジャズ系ミュージシャンを使用したバックの演奏も落ち着いた感じ。

Disc1 #3等でのメロトロンの叙情、Disc1 #2のホールトーン(全音音階)の緊張感(RED)、Disc1 #7,Disc2 #4の数学的メカニカルなリフ(DISCIPLINE)、とKING CRIMSONの全キャリアのエッセンスを忍ばせつつ、得意のブレイク・ビーツやエフェクトによるサウンド・スケープなど現代的な手法と、端整なストリングス、生々しく時にインテンスなサックスやDisc2 #5のファンタジックなオートハープによる装飾などオーガニックなトーンが溶け合い、メロディ・構造・構築性・サウンド、全てが美の元に収斂し、唯一無二のSTEVEN WILSONワールドを醸成。

自身の作品に似ているかどうかの感想を求められたロバート・フリップが、「私にはスティーヴン・ウィルソンにしか聴こえない」と答えたのも、これら影響を飲み込んだ上で個性を発揮してのけたスティーヴン・ウィルソンに対する賛辞でしょう。
まさに傑作。
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タグリスト: プログレ  イギリス  2010年代  メロトロン 

 

投稿者: 2012-05-03-Thu

STEVEN WILSON / The Raven That Refused To Sing

STEVEN WILSON / The Raven That Refused To Sing 2013 UK
スティーヴン・ウィルソンの3rdアルバムThe Raven That Refused to Singのレビュー。
このところ、KING CRIMSONを皮切りに、ELPやJETHRO TULLなどの旧作リマスターの仕事でも評価を上げ、自らの作品でパフォームするだけでなく新旧プログレ界の架け橋としての存在感も増す、現在のプログレ界で最も多忙で重要な人物であるスティーヴン・ウィルソン。
ニック・ベッグス(B)、マルコ・ミンネマン(Dr)、テオ・トラヴィス(Sax/Fl)等、錚々たるメンツを集めてレーコーディングされた本作は、プロデュースをアラン・パーソンズに委ねた万全の体制。

STEVEN WILSON / The Raven That Refused To Sing1. Luminol
2. Drive Home
3. The Holy Drinker
4. The Pin Drop
5. The Watchmaker
6. The Raven That Refused To Sing


疾走感のもたらすソリッドなスリルと静かなパートでのフルートやメロトロンの幽玄な叙情の2面性を持つ#1。
ストリングスも絡め、メロディアスで美しくメランコリックな#2。E-BOWを掛けたギターのフィンガリングのみと思しき滑らかなソロが曲にマッチして胸を熱くします。
各人のソロとそれに呼応するドラムやオルガンのバック陣によるジャムをフィーチュアした冒頭2分、ボーカル・パートでのロックの王道リック、そして王道リックから深遠なパートに移行する意外な展開など、並みのバンドやアーティストなら数曲分に相当するアイディアを贅沢に詰め込んだ#3。
ミステリアスなムードの中、静と動の起伏を巧くつけた#4。
心に染み入る弾き語りパートやメロトロンやスキャットが加わるインスト・パートなど、アコギのアルペジオをフィーチュ アした前半から、フルートやクロマチックなフレーズが印象的なギター、サックスによるソロ・パートを挟み、ピアノのアルペジオがリードするボーカル・パートを経てダークに盛り上がる終盤へと展開するプログレッシブ・チューン#5。
ひたすら美しくそしてシンフォニックにもなる、ダークでファンタジックな#6。

ユニゾンやキメがハマった時のカタルシスなどバンドならではのアンサンブルの妙を感じさせる場面も多々あり、内省的な印象の強かったこれまでのソロ作とはまた違った味わい。
スティーヴン・ウィルソン自身、「音楽の旅」ができるアルバムを聴いて育った、とインタビューで語っていたが、本作はまさにその音楽の旅に浸れる傑作。
レジェンドに触れて得た様々な奥義を吸収、咀嚼してスティーヴン・ウィルソンとしてのフィルターを通して表現した、刺激的でいて懐かしくもある素晴らしい作品に仕上がってます。




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タグリスト: プログレ  イギリス  2010年代  シンフォニック  メロトロン  コンセプト・アルバム 

 

投稿者: 2013-06-29-Sat

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