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MOON SAFARIのレビュー

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MOON SAFARI / A Doorway To Summer

MOON SAFARI / A Doorway To Summer 2005 SWEDEN
スウェーデンのポップなプログレッシブ・ロック・バンド MOON SAFARIの1stアルバム A Doorway To Summerのレビュー。

MOON SAFARI / A Doorway To Summer1. Doorway
2. Dance Across the Ocean
3. A Sun of Your Own
4. We Spin the World
5. Beyond the Door



プロデューサーは同郷のプログレッシブ・ロック・バンド FLOWER KINGSの鍵盤奏者トマス・ボーディン。

オープニングのピアノとアコギに絡むハーモニカが甘酸っぱい印象の#1。メロトロンやまろやかなシンセもオーガニックなサウンドに溶け合ってロマンティックなムードを醸成。終盤の転調7拍子インスト・パートでは一転してテクニカルなシンセ・ソロも聴かせ、プログレな出自も垣間見せます。
5拍子をここまでポップかつキャッチーに演奏してしまうのか!と驚愕のフォーク風プログレ・ナンバー#2。このあたりはFLOWER KINGSの影響もかなり受けている模様。シンセとギターの一糸乱れぬユニゾン・パートなど器楽的な聴き所も満載。
キャッチーな歌メロを中心としたバラード・ナンバー#3。インスト・パートではいくつものテーマ・メロディを様々に変奏し、楽曲の印象度を高める老獪なアレンジが秀逸。
長尺24分超の#4では5拍子をそれと感じさせない自然なアレンジ力と起伏に富んだ構成力も見せつつ、透明感あるアコギやヴィンテージ・シンセの滑らかなトーン、メロトロン・フルートなど音色選びのセンスも感じさせます。
歌うようにメロディアスなピアノの独奏を冒頭に配した、メロウな#5。

親しみやすい普遍的な良質メロディ、コーラスやシンプルな楽器音による暖かみのあるサウンド、確かな演奏技術、これらが高次元で融合したシンフォニック・ロックを展開。聴き終わった後にポジティブな印象を残す爽やかなアルバム。


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タグリスト: プログレ  北欧  2000年代  シンフォニック  変拍子  メロトロン 

 

投稿者: 2007-05-20-Sun

MOON SAFARI / Blomljud

MOON SAFARI / Blomljud 2008 SWEDEN
爽やかなシンフォニック・プログ・バンドMOON SAFARIの2ndアルバム Blomljudのレビュー。

MOON SAFARI / BlomljudDISC1
1. Constant Bloom
2. Methuselah's Children
3. In the Countryside
4. Moonwalk
5. Bluebells
6. The Ghost of Flowers Past
DISC2
1. Yasgur's Farm
2. Lady of the Woodlands
3. A Tale of Three and Tree
4. Other Half of the Sky
5. To Sail Beyond the Sunset


アカペラ・コーラスで幕を開けるDISC1 #1。
#1を引き継ぐ15分超の大作DISC1 #2。爽やかなボーカル、ピアノやアコギの清涼感を、変拍子を含む起伏あるアレンジに自然に溶け込ませる脅威の力量を早くも見せ付けます。
ダーティなオルガンが唸る序盤のシリアスでヘヴィなタッチから一転、雄大で爽やかなシンフォニック・ロックに展開するインストゥルメンタル・チューンDISC1 #4。
シタールの味付けが効いたフォーク・タッチのDISC1 #5。
ピアノのフレーズからダークネスを湛えたパートを経てスライド・ギターが舞うシンフォニックなイントロへ移行。ピアノにメロトロンやアコギが加わるボーカル・パートを中心に、透明感あるインスト・パートが感動的なメロディを紡ぐドラマティックなハイライト・チューンDISC1 #6。
カントリーっぽいギターから始まる軽快なDISC2 #1。瑞々しいサウンドに自然な7拍子、天駆けるギター・ソロやジャジィなコード進行の洒落たコーラス・パートなど豊富なアイディアで構成。
北欧のダンス・チューンといった趣の、3連に乗るエキゾチックなメイン・メロディが印象的なDISC2 #2。
重層コーラスを中心にしたキャッチーさの中に、ハッとする転調など非凡なセンスを盛り込んだDISC2 #3
メロディアスなボーカル・パート、スリリングなインスト・パートを配した、31分超の長尺チューンDISC2 #4。
雨の雫のような美しいピアノのアルペジオをメロトロンが優しく包むDISC2 #5。

既に完成された1stと同路線ながら、溢れる才能を抑えきれないかの如く、メロディとフックが次々に繰り出される様に圧倒される、更に磨きがかかった独自のキャッチーなプログレッシブ・ロック。


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タグリスト: プログレ  北欧  2000年代  メロトロン  シンフォニック  変拍子 

 

投稿者: 2009-01-01-Thu

MOON SAFARI / Lover's End

MOON SAFARI / Lover's End 2010 SWEDEN
スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドMOON SAFARIの3rdアルバムLover's Endのレビュー。

MOON SAFARI / Lover's End1. Lover's End Pt. I
2. A Kid Called Panic
3. Southern Belle
4. The World's Best Dreamers
5. New York City Summergirl
6. Heartland
7. Crossed the Rubicon
8. Lover's End Pt. II


煌くピアノとどこかセンチメンタルなハーモニカに導かれて一点の曇りも無い爽快なボーカル・メロディが登場するオープニング・ナンバー#1。ちょっとくすんだトーンのメロトロン・フルート(?)が良い感じです。
序曲風の#1のエンディングから溌剌と劇的に幕を開ける#2。FLOWER KINGSを彷彿させるシンフォニックな冒頭、YESのような疾走感あるインスト・パートを内包した14分近くの大作ながら、適度な起伏と数々の素晴らしいフックの存在が長尺である事を一切感じさせません。コーラスのメロディを引き継いでアナログ・シンセ~ギター・ソロと続く中間部は何度聴いてもトリ肌の快感。
重層的なコーラスとピアノによる透明感あるバラード#3。
素直な美メロを奏でるピアノがリードする#4。ここでもボーカル・メロディの反復からインプロヴァイズに移行するシンセ・ソロ、という楽曲のメロディを印象付ける素晴らしいアレンジが施されています。
キャッチーなボーカル・パートにプログレ由来の変拍子シンセ・パートが自然に溶け込んだ、ウルトラ・ポップ・ナンバー#5。
冒頭のメロトロンとシンセによる変拍子インスト・パートがGENESISを彷彿させるアルバム中最もプログレ的な#6。ギターとシンセのユニソン・フレーズを中心に展開していく中間部はシンフォニックプログレ・ファンなら大興奮間違い無し。
重層コーラスをフィーチュアした#7。北欧フォークロア風なメロディを奏でる3拍子+2拍子のシンセ・パートが印象的。
甘酸っぱい余韻を残し、再び最初からのリプレイを誘う#8。

親しみやすい明るくキャッチーなメロディと、FLOWER KINGSから屈折パートやダークな部分などを取り除いた結果残った希望溢れる桃源郷サウンドで綴る爽快なプログ・ポップ。
ピアノ、オルガン、アコギ、NORDのアナログ風・シンセ、メロトロンなどを必要以上に重ねないシンプルなサウンドでボーカル・ハーモニーを引き立てつつ、インスト・パートでは自然な変拍子プログレ然とした節回しのシンセ・ソロが耳を楽しませてくれる職人的なアレンジも見事。これでメンバー全員が昼間は別の職業に就いているパート・タイム・ミュージシャンだとは・・・。


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タグリスト: プログレ  北欧  2010年代  シンフォニック  メロトロン  変拍子 

 

投稿者: 2010-06-01-Tue

MOON SAFARI / The Gettysburg Address

MOON SAFARI / The Gettysburg Address 2012 SWEDEN
スウェーデンのポップなプログレッシブ・ロックバンド MOON SAFARIのライブ盤 The Gettysburg Addressのレビュー。

MOON SAFARI / The Gettysburg AddressDISC.1
1. Moonwalk
2. Lovers End Pt.1
3. A Kid Called Panic
4.Yasgurs Farm
5. The Worlds Best Dreamers
6. Dance Across The Ocean
DISC.2
7. Heartland
8. New York City Summergirl
9. Other Half Of The Sky
10. Doorway



2011年5月20日Rosfestでの模様を収録したCD2枚組。
ブレイクした3rdアルバムを中心に1st,2ndからも選曲され、現時点でのベスト・アルバム的なラインナップ。

MOON SAFARIについてはオフィシャルサイトも(2012年2月現在は)適当な感じでなかなか情報が入ってこないため、スタジオ・プロジェクトのような印象を持っていましたが、そこそこライブ活動も行っているようで、収録されている演奏もコーラス・ワークから伸びやかなボーカル、複雑なアンサンブルも完璧!
特にスタジオ盤ではシンセとユニゾンでメインのメロディを奏でる場面の多いギターが、ミックスの関係で良く聴こえ、想像以上に随所でキーボード的なパッセージを弾いている事が判明。サーカスのようなテクニックを使う訳では無いですが、相当大変ですよこれは。

また、改めて感じたのが、MOON SAFARIが使用している楽器音の種類が意外な程少ないと言うこと。
素晴らしいメロディとアレンジに耳を奪われてカラフルな印象を持ってましたが、エレキ、アコギ、ピアノ、アナログ風単音シンセ、メロトロン、オルガン、ベース、ドラム、とシンプルなものばかり。まぁ勿論、メロトロンやシンセ系はライブではMIDIのサンプル音源使用でしょうが。
これでここまでバラエティに富んだ楽曲を構築できるとは驚きです。
まさにライブを見据えたかのような楽器構成なので本作でも再現性はバッチリ。個人的に21世紀のNo.1キャッチー&プログレ・チューンと感じている#7で聴かせる一糸乱れぬ完璧なアンサンブルには惚れ惚れしますね。且つ、キャッチーにまとめるセンス・・・・。
素晴らしすぎます。

今後も今まで同様の楽器構成で行くのか、それとも新機軸を打ち出してくるのか?
4thアルバムが待ち遠しいです。


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タグリスト: プログレ  北欧  2000年代  シンフォニック  メロトロン  変拍子 

 

投稿者: 2012-02-01-Wed

MOON SAFARI / Himlabacken vol.1

MOON SAFARI / Himlabacken vol.1 2013 SWEDEN
スウェーデンのプログレッシブ・ロックバンド MOON SAFARIの4thアルバムHimlabacken vol.1のレビュー。

MOON SAFARI / Himlabacken vol.11. Kids
2. Too Young To Say Goodbye
3. Mega Moon
4. Barfly
5. Red White Blues
6. My Little Man
7. Diamonds
8. Sugar Band


トレードマークのコーラス・ワークを活かしたコンパクトながら壮大でファンタジックな序曲#1。
MOON SAFARIがおそらく最も得意とするタイプの、変拍子入り爽快でキャッチーな実質オープニング・チューン#2。構築度の高いテクニカルなギター・ソロがカッコ良い。
QUEENのようなオペラティックなコーラス、何故かキダ・タローのプロポーズ大作戦のテーマを想起してしまったヒネリのあるパート、ダークなパートでのシンセやピアノの合いの手オブリガード、そして序盤は静かな4拍子で提示されたサビをドライブ感と高揚感溢れるアップテンポ3連のパートでリプライズする#3。フック満載で展開していく各パートや伏線からの解決がパーフェクト。エンディングをあっさり終わらせる潔さも何か清々しい感じ。
ヘヴィなリフと曇天のようなメロトロンがダークなムードを醸す序盤と対比するかのように歌唱パートはバラードのように甘い#4。スライド・ギターとELOのようなコーラスが感傷的なアクセントになっている。
静かな序盤からサビで一気にシンフォニックな広がりを見せるバラード#5。
ギター1本だけで歌う#6。幼い息子に対する父親の優しい目線が感じられるほのぼのとした小曲。
仄かに北欧フォークロアをまぶしたモチーフをキラキラしたピアノ、ギター、シンセなどで次々に提示する長めのイントロが既に名曲の#7。クラシカルなコード進行のサビやプログレ然とした器楽パートなどをコンパクトに内包させるアレンジも巧み。
じわじわと盛り上げるドラマティックな#8。3分半からはギターとシンセの絡むインスト・パートと爽やかに疾走する歌唱パートを配置。終盤のマイナー調パートが美しくも透明感があり、余韻を持たせてアルバムを締めくくります。

すっきりキャッチーなプログレを確立した前作やEPの流れを継続してファンの期待に応えつつ、往年のプログレを彷彿させる展開しまくり(ただしパーツはキャッチー)の#3で驚きをも提供。MOON SAFARIの代表曲となるであろう#3はアナログの時代ならA面ラストとかに配置するべき勝負曲のはずだが、あえてアルバム序盤のこのポジションに置くということは、他の曲にも自信があるからだろう。
まだまだアイディアには枯渇しないようだ。vol.1ということで続編にも期待大です。
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タグリスト: プログレ  北欧  2010年代  メロトロン  シンフォニック 

 

投稿者: 2013-09-23-Mon

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