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2010年09月

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投稿者: -----------

ASIA / Phoenix

ASIA / Phoenix 2008 UK
ASIA / Phoenix1. Never Again
2. Nothing's Forever
3. Heroine
4. Sleeping Giant / No Way Back / Reprise
5. Alibis
6. I Will Remember You
7. Shadow Of A Doubt
8. Parallel Worlds / Vortex / Deya
9. Wish I'd Known All Along
10. Orchard Of Mines
11. Over And Over
12. An Extraordinary Life



ジョン・ウェットン(B/Vo)、ジェフ・ダウンズ(Key)、スティーヴ・ハウ(G)、カール・パーマー(Dr)のASIAオリジナル・メンバーによる、2ndアルバムAlpha以来25年ぶりのスタジオ・アルバムPhoenix。

独特の空間処理と80年代ハイブリット・シンセ風キラキラ音が一気にあの頃を思い起こさせる、ASIAらしいメロディアスなナンバー#1。
冒頭のファンファーレとマーチング・ドラムで、これは一大プログレ大作が来るなと思わせておいて、ボーカルが入るとメランコリックで上質なAOR路線に展開する#2。
ジョン・ウェットンが抜群の歌唱力で歌い上げるバラード#3。
シンセのシーケンス・フレーズにコーラスやシタールを加えた幻想的なムードのインストゥルメンタル・パートで、カラフルなシンセのデコレーションが映える歌パートをサンドした組曲#4。
スティーヴ・ハウ得意のラップ・スティールがアクセントとなった#5。シンセ・ソロや終盤の厳かなチェンバロが良い感じです。
ピアノ伴奏にフルートやチェロを交えた序盤から、スケールの大きなバラードに発展する#6。
緩急とキラキラ音シンセでキャッチーに迫る#7。
深みのあるメロディを綴るバラードに、ドラマティックかつシンフォニックなインストゥルメンタル・パートを挿入した組曲#8。スティーヴ・ハウのアコギ・ソロ~ラップ・スティール・ソロが泣かせます。本アルバムのハイライトです。
エキゾチックなムードを漂わせたハウ作の#9。
Globusのカヴァー#10。
甘いサビメロを中心ににマンドリン、スティール、シンセが丁寧にメロディを紡ぐ叙情的な#11。
印象的なメロディを散りばめたAORナンバー#12。

広がりのある開放的なサウンド、メロディアスでキャッチーな楽曲、時に意外な曲展開やシンフォニックなインストゥルメンタル・パートにプログレ者の矜持を滲ませた、ASIAらしさの揃った好アルバムです。


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タグリスト: プログレ  イギリス  2000年代  シンフォニック  ポップ 

 

投稿者: 2010-09-29-Wed

DREAM THEATER / Falling Into Infinity

DREAM THEATER / Falling Into Infinity 1997 USA
DREAM THEATER / Falling Into Infinity1. New Millennium
2. You Not Me
3. Peruvian Skies
4. Hollow Years
5. Burning My Soul
6. Hell's Kitchen
7. Lines In The Sand
8. Take Away My Pain
9. Just Let Me Breathe
10. Anna Lee
11. Trial Of Tears:
i) It's Raining
ii) Deep In Heaven
iii) The Wasteland


DREAM THEATERの4thアルバムFalling Into Infinity。
ミニ・アルバムA Change of Seasonsより加わったデレク・シェリニアン(Key)が引き続き参加。

無機的なテーマ・リフを様々に変奏・発展させて構成したクールなプログレッシブ・チューン#1。
デズモンド・チャイルドが作曲に関わったキャッチーな#2。
ダークなAORといったテイストの序盤からヘヴィに発展する#3。
ジョン・ペトルーシ(G)の繊細なアコギが味わい深いSTING風なAORチューン#4。
ジョン・ミュング(B)の弾き出すダークなベース・ラインに歪みオルガンのバッキング、シンセ・ソロとデレク・シェリニアンの見せ場が多いアルバム随一のヘヴィ・チューン#5。
豊かなメロディとマイルドなサウンドにより、5拍子や7拍子が入り組んだ複雑さを感じさせないインストゥルメンタル#6。
サビのバッキングがTOTOのGirl Goodbyeみたいな12分超のハード・ロック#7。
ジェイムス・ラブリエ(Vo)の伸びやかな歌唱をフィーチュアしたAORチューン#8。
シンセとギターのテクニカルなソロ・パートを待つDREAM THEATER流ロックン・ロール#9。
ドラマティックで美しいバラード#10。
フュージョン風なコード進行でジョン・ペトルーシが弾き捲くるインスト部を挿入した3部構成の組曲#11。

デレク・シェリニアンがメインで弾くオルガンのトーン、複雑で変態的なハッとする切り返しの少ないアレンジ、#4,#8,#10等大人しい楽曲の多さと随所に漂うAOR風味、といったところから、プログレッシブ・メタルはおろか最早メタル的なカタルシスにも乏しく、随分オーソドックスなハード・ロックになったなぁ、という印象が濃いアルバム。KISSやBON JOVIとの仕事で有名なヒット・メーカー デズモンド・チャイルドの起用、KING'S Xのダグ・ピニックが#7でゲスト・ボーカルで参加、ヒプノシスのストーム・トーガソンによる意味深でいて実は単にインパクト勝負なだけのジャケット・アート、という様々な違和感も含め、ヒットと話題性を求めるレコード会社からの圧力がかなりあったようです。#10なんかもゴリゴリに変態な楽曲群の中に存在した方が、よりその素晴らしさが映えると思うんですが・・・


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タグリスト: プログレッシブ・メタル  ヒプノシス  アメリカ  1990年代  ギター・ヒーロー  変拍子  テクニカル 

 

投稿者: 2010-09-26-Sun

OPETH / Deliverance

OPETH / Deliverance 2002 SWEDEN
OPETH / Deliverance1. Wreath
2. Deliverance
3. A Fair Judgement
4. For Absent Friends
5. Master's Apprentices
6. By The Pain I See In Others


ミカエル・オーカーフェルト(G/Vo)率いるスウェーデンのプログレッシブ・デス・メタル・バンドOPETHの6thアルバムDeliverance。
前作Blackwater Parkに続き、PORCUPINE TREEのスティーヴン・ウィルソンがプロデュース。

ディストーション・ギターの轟音で奏でられるメロディの深遠なメロウネスが新鮮な#1。
ツーバス連打の激烈リフ、グロウル・ヴォイス、ノーマル・ヴォイスによる7拍子のメロウなパート、など、次々に展開していく#2。
アコースティカルな装いの鬱で静かな叙情と、ヘヴィなパートでのクールにたぎる激情が共存した#3。
アコギとマイルドなエレキで綴った寂寥感漂うインストゥルメンタル#4。
威厳すら感じさせる禍々しいリフがリードする暗黒ヘヴィネスに、リズムのトリックや複雑な音使いの不条理リフを経たフォーキーな安息を挿入した#5。
デス・ヴォイスが咆哮をあげるエクストリームなパートとアコギの深遠なパートが対比する#6。歌心を感じさせるスムーズなギターのフレージングも見逃せません。

静動・美醜・硬軟、といった様々な要素を具現化した音楽的アイディアが散りばめられた作風は相変わらずですが、それら高品位な各パーツがますますカッコ良く、あるいはミステリアス/叙情的な魅力を増しています。さらにOPETHが驚異なのは、並のバンドなら1曲できそうなそういった魅力的アイディアが、惜しげも無く1曲の中にいくつも贅沢にブチ込まれているところ。割とやりっ放しで、伏線を張ってテーマに戻るといった構築性に乏しいところもありますが、それこそが個性と言わんばかりにアイディアを泉のごとく放出するミカエル・オーカーフェルトの才能に畏怖すら覚えます。


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タグリスト: ヘヴィ・メタル  プログレッシブ・メタル  北欧  2000年代  変拍子 

 

投稿者: 2010-09-25-Sat

PORCUPINE TREE / Signify

PORCUPINE TREE / Signify 1996 UK
PORCUPINE TREE / Signify1. Bornlivedie
2. Signify
3. The Sleep of No Dreaming
4. Pagan
5. Waiting - Phase One
6. Waiting - Phase Two
7. Sever
8. Idiot Prayer
9. Every Home is Wired
10. Intermediate Jesus
11. Light Mass Prayers
12. Dark Matter


スティーヴン・ウィルソン(G/Vo)率いる英国のプログレッシブ・ロック・バンドPORCUPINE TREEの4th。

イントロ的な#1に続き、単音のハード・ロック風リフが延々と繰り返す緊張感の中、シンセによる上物がミステリアスなデコレーションを施すインスト#2。
静かな序盤からサビではクールな激情に発展する、ダークな叙情チューン#3。
SE的小品#4。
コンテンポラリーなフォークといった趣にミステリアスなテイストを加味した#5。
#5のムードを引き継ぎ、ベースとパーカッションによるグルーヴと鍵盤やギターのサウンドスケープによって起伏を生み出す#6。
モーダルなボーカル・メロディに緊張感漂う序盤と、メロウなサビを対比させた#7。
パーカッションとまろやかな笛のメロディがもたらすエキゾチックなムードから、シンセのミニマルなリフとドラムのビートが加わり、スペイシーなトリップ・ミュージックに発展するインスト#8。
アコギのカッティングにエフェクト処理されたボーカル、スライド・ギターと多層コーラスでマイルドかつサイケなムードを醸し出す#9。
ベースの2小節パターン・リフに、ギター、シンセ、ピアノ、その他様々なエフェクトが加わり浮遊するトリップ・インスト#10。
白玉中心のパッド系シンセとコーラスが寄せては返し、霧のように立ち込める#11。
ゆったりとした7拍子にメロウなサビのボーカル・パートを配し浮遊する#12。

歌モノは基本的にキャッチーなメロディアス・パートを持ちつつも、アンビエントな装飾による思索的なムードが加わることで決して安っぽくならず、インテリジェンスと気品を保っているところが英国らしくて良いです。
全体的にトリップ感抜群のインストゥルメンタルの比重が高く、深遠でダークなPINK FLOYDとでもいった感じ。
PORCUPINE TREEの作品レビュー


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プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森



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タグリスト: プログレ  イギリス  1990年代  幻想的 

 

投稿者: 2010-09-24-Fri

GRACIOUS / This is ... Gracious!!

GRACIOUS / This is ... Gracious!! 1971 UK
GRACIOUS / This is ... Gracious!!1. Super Nova
a)Arrival of The Traveller
b)Blood Red Sun
c)Say Goodbye to Love
d)Prepare to Meet Thy Maker
2. C.B.S
3. What's Come to Be
4. Blue Skies and Alibis
5. Hold Me Down


英国のプログレッシブ・ロック・バンドGRACIOUSの2nd。

軋んだメロトロンとオルガンがブルーズ・ロック由来のギター・リフとともにヘヴィなグルーヴを生むb、メロディアスなフォークに霧のようなメロトロンがかぶさるc、ボーカル・ハーモニーと静かなオルガンを中心に希望的なムードで美しいクライマックスを迎えるd、といった多彩な表情を見せる21分超の組曲#1。
ファンキーなギターのリフとカッティングにダーティなメロトロン、ホンキー・トンク風ピアノが絡み、キャッチーかつクールに展開するサイケ・ロック#2。
深遠なメロトロンと英国的な翳りを感じさせるセンチメンタルなボーカル・メロディが良い感じの#3。
メロトロンのリフとギターのカッティングがリードするアップテンポのインストゥルメンタル・パートと、ピアノの伴奏に乗ってゆったり進行するボーカル・パートを対比させた#4。
ウエスト・コースト風(?)な軽いムードに深みのあるメロトロンが加わり、ユニークなハード・ポップに仕上がった#5。
と、全編でメロトロンが大活躍。
1stでのクラシカルな要素やヘヴィなタテ乗りに変わり、ベースがランニングするグルーヴィな乗りやメロトロンを効果的に使用した独自のハード・ロックっぽさで、よりオリジナル且つメインストリームなテイストが濃くなってます。
ジャケット・アートはロジャー・ディーン
GRACIOUSの作品レビュー


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プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森



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タグリスト: プログレ  メロトロン  ロジャー・ディーン  イギリス  1970年代 

 

投稿者: 2010-09-23-Thu

ERIKA / In The Arms of A Stranger

ERIKA / In The Arms of A Stranger 1991 SWEDEN
ERIKA / In The Arms of A Stranger1. 6.AM
2. Wake Me Up When The House Is On Fire
3. Rock Me Into Heaven
4. Games We Play
5. Easy Come, Easy Go
6. In The Arms of A Stranger
7. Made of Stone
8. Walk Into My Heart
9. Shadows In Rain
10. Danger In Disguise
11. Fall From Grace


イングヴェイ・マルムスティーンの元元妻エリカ(Vo)の2ndアルバムIn The Arms of A Stranger。

イントロ#1に続く、サビがキャッチーな実質オープニング・チューン#2。シンセの透明感溢れるアレンジによるパワー・バラード風な#3。サビのブラス・ストリングスが1stのタイトル・チューンを想起させる#5。中間部に美しいインストゥルメンタル・パートを擁したドラマティックなバラード#6。シンセのカラフルなアレンジが光る哀愁のサビを持つ#7。キラキラしたシンセが爽やかなサビメロにマッチした#8。サックスのリフがリードするアップテンポの#10。等々。

1stと同じブレインのペンになる楽曲、ほぼ同じミュージシャンでのレコーディングということで、概ね前作を踏襲した作りとなっています。しかしながら、ハード・ロックなエッジとドラマティックな北欧叙情が減少し、より爽やかで快活なポップスとなった印象。親しみ易いメロディと、余裕が出てきたからか、エリカの程好く力の抜けた伸びやかな歌唱が楽しめます。






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タグリスト: 女性ボーカル  ハード・ロック 

 

投稿者: 2010-09-21-Tue

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