SEARCH


ARTISTS


アルバム検索


人気のレビュー


RSS


ARCHIVES


>
2011年05月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
フォローもよろしくお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

投稿者: -----------

KING CRIMSON / The Power To Believe

KING CRIMSON / The Power To Believe 2003 UK/USA
前作同様のメンバーで新コンセプトNuovo Metalの元制作された、KING CRIMSONの13thアルバムThe Power To Believeのレビュー。

KING CRIMSON / The Power To Believe1. The Power To Believe I: A Cappella
2. Level Five
3. Eyes Wide Open
4. Elektrik
5. The Power To Believe II
6. Facts Of Life: Intro
7. Facts Of Life
8. Dangerous Curves
9. Happy With What You Have To Be Happy With
10. The Power To Believe III
11. The Power To Believe IV: Coda



アルバム中に度々登場するフレーズを提示したオープニング#1。
#1から切れ目無く始まり度肝を抜く、ヘヴィ・メタリックなリフがリードする#2。輪唱のようなギター2本の絡みも。ハイハットやスネアの高速連打がマシンっぽくてカッコ良いがパット・マステロット(Dr)の人力なんでしょうか。
クリーンなギター2本のずれるアルペジオをバックにした、80年代CRIMSON風歌モノからファンキーな要素を取り除いたような叙情チューン#3。
清廉・清楚なイントロから一転して、ギター2本が絶妙にズレてフレーズを紡ぐ定番パターンにヘヴィにのたうつトレイ・ガン(B)のウォー・ギター、時折リズム・マシン風なドラムが絡む#4。変拍子を交えた幾何学的なアンサンブルはもはや数学的な美しさ。
サウンドスケープによる#6のイントロ#5。
エフェクトで歪ませたヴォイス、引き摺るようなギター・リフ、野蛮なサウンドで構築されたパターンを叩き出すドラムで構成された#6。CRIMSONにしては普通のリズムをバックにヘヴィなリフが奏されるパートではメタルな躍動感も感じさせます。
パーカッションやカリンバ風音色など無国籍エキゾチックな要素で神秘的なムードを醸成する#7。
時にユニゾン、時にハーモニーで単音反復フレーズを繰り返す2本のギターを軸に、4つ打ちバスドラや冷たい感触のシンセストリングスが煽りを演出しスリリングに展開する#8。
日本語の「しょうがない」という言葉の微妙なニュアンスをタイトルに持つ#9。超ヘヴィなリフで押し捲りつつもサビがキャッチーな歌モノ。
サウンドスケープをバックにワーミー・ペダルを多用したギターのインプロヴァイズが続くミステリアスな#10。
パッド系シンセやシンセ・ストリングスを重ねてたゆたうエンディング・チューン#11。

ヘヴィな中にも叙情や屈折したポップ性を覗かせる、この編成でのラストにして集大成的作品。
本来フィジカルなはずの暴力的なリフも、メカニカルなアンサンブルの中にあってスタイリッシュに聴かせてしまう。
それでいてグルーヴも感じさせるのが彼らの標榜したNuovo Metalなのでしょうか。


KING CRIMSON / The Power To Believeをアマゾンで買う

フォローもよろしくお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タグリスト: プログレ  イギリス  2000年代  変拍子 

 

投稿者: 2011-05-26-Thu

KING CRIMSON / The Construkction of Light

KING CRIMSON / The Construkction of Light2000 UK/USA
いくつかのプロジェクトによる実験を経て、ロバート・フリップ(G)、エイドリアン・ブリュー(G/Vo)、トレイ・ガン(B)、パット・マステロット(Dr)の4人編成にて制作されたKING CRIMSONの12thアルバムThe Construkction of Lightのレビュー。

KING CRIMSON / The Construkction of Light1. ProzaKc Blues
2. The ConstruKction Of Light
3. Into the Frying Pan
4. FraKctured
5. The World's My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum
6. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
7. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
8. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
9. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
10. Coda: I Have a Dream
11. Project X: Heaven And Earth



ヘヴィなリフをプレイする左CHと、80年代CRIMSON風なクリーン・トーンのアルペジオの右CHという2本のギターで編み込まれた#1。リフは伝統的なブルーズ・ロックのそれだが、リズムはアクセントをずらしたインダストリアルな薫り漂うヘヴィなもので、本来オーガニックな音楽であるブルーズの対極にあるような精緻なアレンジが英国的というかロバート・フリップ的な皮肉のよう。
こちらも80年代CRIMSONの手法に則った、クリーンな2本のギターによるポリリズム・アンサンブルの#2~#3。
SEを交えたノイジーなリズム、トレイ・ガンが操るスティックのヴィブラートのイントロが印象的な#4。白玉のハーモニーを奏でるメタリックなギターの質感がRed期を彷彿させます。
Fractureの現代版とでも言えそうな#5。精密機械のようなフルピッキングによるシーケンス・フレーズの緊張感とメロウなアルペジオ・パートの起伏を軸に、中間部ではシーケンス・フレーズが歪みを増したトーンで凶暴かつクールに登場。凄みと畏怖すら覚える演奏です。
ブルーズ・ロックのリフをモチーフに、実は周到に計算された荒っぽさを付加した#6。ピアノ音の不思議なソロはギター・シンセと思われます。
1984年のアルバムThree of a Perfect Pairのパート3以来となる、太陽と戦慄パート4を銘打たれた#7~9。メタリックなリフという楽曲の基本はそのままに、メカニカルなシーケンスをディストーション・トーンで演奏しているのが今回の特長。パート3での軽さに対し今回は本体のヘヴィネスの延長上にあり、時代ごとにバンドのサウンド志向を反映しているのが面白い。
#7~9の流れを継承しつつストリングスの装飾でメランコリックにコード進行する#10。

ヘヴィなリズムと時に怜悧で時に重厚なメタリックさで統一されたインスト中心のアルバム。時代のムードを巧みに取り入れながら自らの遺産を再構築、アップデートしていく様は、まさにロバート・フリップの独裁とセンスの賜物と言わざるを得ないでしょう。


KING CRIMSON / The Construkction of Lightをアマゾンで買う

フォローもよろしくお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タグリスト: プログレ  イギリス  2000年代  変拍子 

 

投稿者: 2011-05-25-Wed

KING CRIMSON / Thrak

KING CRIMSON / Thrak 1995 UK
KING CRIMSON / Thrak1. Vrooom
2. Coda: Marine 475
3. Dinosaur
4. Walking On Air
5. B'Boom
6. Thrak
7. Inner Garden I
8. People
9. Radio I
10. One Time
11. Radio II
12. Inner Garden II
13. Sex Sleep Eat Drink Dream
14. Vrooom Vrooom
15. Vrooom Vrooom: Coda



90年代に復活したKING CRIMSONのスタジオ11thアルバムThrak。

ロバート・フリップ(G)、エイドリアン・ブリュー(G/Vo)、トニー・レヴィン(B/Stick)、トレイ・ガン(Stick)、ビル・ブラッフォード(Dr)、パット・マステロット(Dr)の6人によるダブル・トリオ編成という驚愕のラインナップ。

左右にパンニングされたダブル・トリオによる演奏で構築の中に混沌を内包した、Red期を彷彿させるメタリックなナンバー#1,#2。
ギター・シンセのストリングスに導かれ、メタリックなリフがリードするキャッチーなボーカル・ナンバー#3。
どこかオリエンタルなムードを漂わせたソフトでメロウな#4。
金属的なSEをバックにしたドラムスのデュオによるインストゥルメンタル#5。
ダブル・トリオが生み出すそれぞれのアクセントが、シンクロしたりズレたりと80年代CRIMSONのポリリズムを踏襲したかのようなヘヴィ・リフがリードする#6。
ダークでミステリアスなボーカル・チューン#7,#12。
キャッチーな中にもスリリングな要素を含むボーカル・チューン#8。
冷たい無機質なSE #9,#11。
まるでスティングのようなムードのアダルトでクールなメランコリック・チューン#10。
ダブル・トリオの混沌インスト・パートをフィーチュアしたファンキーな#13。
太陽と戦慄のアルバム構成をを踏襲した、#1に対する#14~#15による幕引き。

規律・鍛錬・反復・ポリリズムなど、お題目が先走った80年代CRIMSONと比較すると、自由に色々と試しているような作風。
メタリックな#1,#2,#3,#6,14、実験的な#5,#9,#11、キャッチーな歌モノ#4,#10とバラエティに富んだ内容の中に過去の遺産も巧く融合させ、KING CRIMSONの看板に恥じない作品を作り上げたところはさすが。
注目のダブル・トリオは、丁々発止のやり取りが楽しめるライブとは違って、音だけだと何か窮屈な中に混沌だけが残り、あまり機能していない気もしますが・・・

KING CRIMSONの作品レビュー


アマゾンで買う



プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森



フォローもよろしくお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タグリスト: プログレ  1990年代 

 

投稿者: 2011-05-22-Sun

OPETH / Ghost Reveries

OPETH / Ghost Reveries 2005 SWEDEN
OPETH / Ghost Reveries1. Ghost of perdition
2. The baying of the hounds
3. Beneath the mire
4. Atonement
5. Reverie/Harlequin forest
6. Hours of wealth
7. The grand conjuration
8. Isolation years



スウェーデンのプログレッシブ・メタル・バンドOPETHの8thアルバムGhost Reveries。

入り組んだ音使いのブルータルなヘヴィ・リフと咆哮するデス・ヴォイス、アコギとクリーン・ヴォイスによる深遠なパートが絶妙に融合した、個人的に2000年代ベスト・チューンに挙げたい#1。中間部及びクライマックス部における歌心あるギター・ソロも最高。高速ツーバスがもたらす緊張感やメロトロンによる叙情、変拍子にテンポチェンジなど、各種パーツが必然性を持って存在。10分超があっという間に過ぎていく、パーフェクトな名曲です。
正式加入したペル・ヴィヴァリ(Key)のハモンドがうねる#2。得意の3連に乗せてのトリッキーなリズムや70年代風アレンジが秀逸。
メロトロンによる無国籍風なメロディと独特の空間処理で神秘的なムードに仕上がった#3。
モーダルなメロディのリフレインとパーカッションがサイケな浮遊感をもたらしている#4。
ミカエル・オーカーフェルト(G/Vo)がクリーン・ヴォイスをメインに歌うプログレッシブな70年代風ハード・ロック#5。トレモロを掛けたエレピ、メロディアスな泣きのツイン・リード・ギターによる場面転換も効いています。
クリーンなエレキ、アコギのアルペジオ、白玉メロトロンによる神秘的なインスト・パートから、叙情的なクリーン・ヴォイスの歌唱パートに移行するメロウな#6。
ギターのソリッドなリフを中心としながらも、歪んだハモンドやエレピ、メロトロンが効果的なフックとなっている#7。
メロウに締めくくる#8。

商売上手なROADRUNNERに移籍したことで、後にバージョン違いのスペシャル盤がリリースされたり、レーベルメイトとなったDREAM THEATERのツアーに同行するなど露出が増え、世界的なブレイクのきっかけとなった作品。
あえて極端にカラー分けしたDeliveranceとDamnationの制作によって整理されたのか、また場面に応じた鍵盤アレンジを持ち込んだペル・ヴィヴァリからのアウトプットが貢献したのか、持ち味の美醜の対比がより際立つようになりました。また、マニアックな70年代レコード・コレクターでもあるミカエルが、それらのコレクションからインスピレーションを得たであろう70年代ロックのヴァイブを巧く溶け込ませ、味わいに深みも加味されています。
ちょっと地味ですが、ジャケット・アートはお馴染みのトラヴィス・スミス。


アマゾンで買う


フォローもよろしくお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タグリスト: プログレ  プログレッシブ・メタル  ヘヴィ・メタル  メロトロン  北欧  2000年代 

 

投稿者: 2011-05-15-Sun

WHITE WILLOW / Sacrament

WHITE WILLOW / Sacrament 2000 NORWAY
WHITE WILLOW / Sacrament1. Anamnesis
2. Paper Moon
3. The Crucible
4. The Last Rose Of Summer
5. Gnostalgia
6. The Reach



ノルウェーのプログレッシブ・フォーク・バンドWHITE WILLOWの3rdアルバムSacrament。

シルヴィア・エリクセン(Vo)のソプラノ女性ボーカルを軸にした清廉で神秘的なフォークの前半から、ダークな情念を帯びたインスト・パート中心の後半に移行するプログレッシブ・フォーク#1。
可憐なボーカルでキャッチーなメロディを綴るフォークだが、ピアノが提示したメイン・メロディをシンセが継承するイントロや中間部のシンセによるスペイシーな表現など、インスト・パートにも印象的なフックが配置された#2。
アコギ、フルート、リコーダーが織り成すクラシカルなタッチのパートを前半に配し、吹き散らしフルートを合図にアナログ・シンセのソロをフィーチュアしたダークな7拍子のプログレ・パートに展開するインストゥルメンタル#3。
アコギのアルペジオをバックに男女ボーカルのデュエットを聴かせる、素朴で温かい感じのフォーク#4。
メロトロンと翳りを帯びたメロディで暗い側面を演出した中間パートを内包した、ハートフルな優しいフォーク#5。
くすんだエレピのバッキングが楽曲に沈鬱な影を落とす静かなパートと、7拍子で繰り広げられるフルートやシンセが絡み合うミステリアスなパートを対比させ、ダイナミズムを生み出す#6。

煮え切らないアレンジからの脱却と素人臭い男性ボーカルを排除したことにより、普遍的な良質メロディ導入でメジャー感の出てきた前作からさらに一段と垢抜けた印象に。時折見られる屈折した不条理感はもはや個性へと昇華され、#5,#6など10分超の大作でのドラマティックな構成に上手に溶け込ませています。

WHITE WILLOWの作品レビュー


アマゾンで買う



プログレやHR/HM(ハード・ロック/ヘヴィ・メタル)のレビュー ☆千一夜☆の深い森



フォローもよろしくお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タグリスト: プログレ  2000年代  女性ボーカル  メロトロン  北欧 

 

投稿者: 2011-05-07-Sat

ANEKDOTEN / Gravity

ANEKDOTEN / Gravity 2003 SWEDEN
ANEKDOTEN / Gravity1. Monolith
2. Ricochet
3. The War Is Over
4. What Should But Did Not Die
5. SW4
6. Gravity
7. The Games We Play
8. Seljak



スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドANEKDOTENの4thアルバムGravity。

ヘヴィなグルーヴと唸りを上げるメロトロンによる音のカベが押し寄せるド迫力の#1。ヘヴィな中にもヴィブラフォンのもたらす寂寥感が効いてます。
スペイシーなメロトロンの白玉リフ、アルペジオをバックにした歌唱パートなど、キャッチーに仕上がった#2。終盤のサイケな音色のオルガン・ソロも味わい深いです。
パーカッションとアコギの伴奏をベースに淡々と詩情を綴った#3。冷ややかな音色のメロトロンがサビのコーラス・ハーモニーを増強したり、サウンド全体の陰影を浮かび上がらせたりと活躍。
底辺をうねるベース・ライン、くすんだ音色のオルガンとクリーン・ギターのアルペジオでクールに鬱な叙情を描く、重く静かな#4。
サンプルのように無機的でシンプルなビートに妖しげな男女混声コーラスが舞う#5。エフェクトによるSEのようなサウンドスケープやアンビエントなピアノをあしらって実験的ムードも漂います。
暗鬱ボーカル・メロディとヴィブラフォンによる静のパートと、メロトロンとヘヴィ・グルーヴが覆い尽くす動のパートがせめぎあうタイトル・トラック#6。
グラスハープのようなやわらかい音色のサウンドで霧のように包まれたアコースティック小品#7。
4拍子ながらアクセントをずらしたトリッキーなリズムがフックとなったインストゥルメンタル・ナンバー#8

重金属のようなベースが押し捲る直接的なヘヴィネスがやや後退、トレモロがかかったヴィブラフォンやオルガンの不穏なサウンドでダークな心象風景を描き、メロトロンが効果的にアクセントをつける事でサウンドが整理され、随分聴き易くなりました。このオルガン、クレジットにあるFARFISAなるイタリアの電子オルガンかもしれません。


アマゾンで買う


フォローもよろしくお願いします!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タグリスト: プログレ  2000年代  メロトロン  北欧 

 

投稿者: 2011-05-06-Fri

 | ホーム |  次のページ»»


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。