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2013年06月

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STEVEN WILSON / The Raven That Refused To Sing

STEVEN WILSON / The Raven That Refused To Sing 2013 UK
スティーヴン・ウィルソンの3rdアルバムThe Raven That Refused to Singのレビュー。
このところ、KING CRIMSONを皮切りに、ELPやJETHRO TULLなどの旧作リマスターの仕事でも評価を上げ、自らの作品でパフォームするだけでなく新旧プログレ界の架け橋としての存在感も増す、現在のプログレ界で最も多忙で重要な人物であるスティーヴン・ウィルソン。
ニック・ベッグス(B)、マルコ・ミンネマン(Dr)、テオ・トラヴィス(Sax/Fl)等、錚々たるメンツを集めてレーコーディングされた本作は、プロデュースをアラン・パーソンズに委ねた万全の体制。

STEVEN WILSON / The Raven That Refused To Sing1. Luminol
2. Drive Home
3. The Holy Drinker
4. The Pin Drop
5. The Watchmaker
6. The Raven That Refused To Sing


疾走感のもたらすソリッドなスリルと静かなパートでのフルートやメロトロンの幽玄な叙情の2面性を持つ#1。
ストリングスも絡め、メロディアスで美しくメランコリックな#2。E-BOWを掛けたギターのフィンガリングのみと思しき滑らかなソロが曲にマッチして胸を熱くします。
各人のソロとそれに呼応するドラムやオルガンのバック陣によるジャムをフィーチュアした冒頭2分、ボーカル・パートでのロックの王道リック、そして王道リックから深遠なパートに移行する意外な展開など、並みのバンドやアーティストなら数曲分に相当するアイディアを贅沢に詰め込んだ#3。
ミステリアスなムードの中、静と動の起伏を巧くつけた#4。
心に染み入る弾き語りパートやメロトロンやスキャットが加わるインスト・パートなど、アコギのアルペジオをフィーチュ アした前半から、フルートやクロマチックなフレーズが印象的なギター、サックスによるソロ・パートを挟み、ピアノのアルペジオがリードするボーカル・パートを経てダークに盛り上がる終盤へと展開するプログレッシブ・チューン#5。
ひたすら美しくそしてシンフォニックにもなる、ダークでファンタジックな#6。

ユニゾンやキメがハマった時のカタルシスなどバンドならではのアンサンブルの妙を感じさせる場面も多々あり、内省的な印象の強かったこれまでのソロ作とはまた違った味わい。
スティーヴン・ウィルソン自身、「音楽の旅」ができるアルバムを聴いて育った、とインタビューで語っていたが、本作はまさにその音楽の旅に浸れる傑作。
レジェンドに触れて得た様々な奥義を吸収、咀嚼してスティーヴン・ウィルソンとしてのフィルターを通して表現した、刺激的でいて懐かしくもある素晴らしい作品に仕上がってます。




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タグリスト: プログレ  イギリス  2010年代  シンフォニック  メロトロン  コンセプト・アルバム 

 

投稿者: 2013-06-29-Sat

BLACK SABBATH / 13

BLACK SABBATH / 13 2013 UK
BLACK SABBATHの19thアルバム13のレビュー。

BLACK SABBATH / 131. End of the Beginning
2. God Is Dead?
3. Loner
4. Zeitgeist
5. Age of Reason
6. Live Forever
7. Damaged Soul
8. Dear Father


ビル・ワード以外のオリジナルメンバー、トニー・アイオミ(G)、オジー・オズボーン(Vo)、ギーザー・バトラー(B)に加え、RAGE AGAINST THE MACHINEのブラッド・ウィルク(Dr)でレコーディング。

リフマスター トニー・アイオミ自らが開拓し、フォロワー達によって模倣、拡大再生産されてきたリフの荒野にもはや未開地は残されていないようだ。
拍子やテンポチェンジによる展開の妙は健在ながら、往時のような破天荒な意外性も粗削りなやりっ放し感も無く、全て予定調和の範囲内。
最初とは全く別の惑星に着いたかのような唐突さこそ、彼らの魅力であり他のバンドと一線を画するユニーク性だと信じる自分にとって寂しい部分も。
また、長年の恩讐を乗り越えたリユニオンの背景に透けて見える、シャロンやレコード会社のドライなビジネス的計算などもチラつく。
でも多分本人達は純粋に楽しんだんだろう。
名曲にして全ての始まりでもある1stアルバム収録のBlack Sabbathの再解釈を試みたかのような#1、出自を物語るブルースハープがイカす#7など、ミュージシャンとしてどころか、人生そのものも最後の曲がり角を迎えた彼らが、青春時代を取り戻したような無垢な輝きを垣間見せてくれるのが唯一の救いだ。

アルバム最後を飾る鐘の音に込められたメッセージは何か。
誰しもが、これで最後だと感じるだろう。
でも、オジーにはNo More Tearsリリース後のフェアウェルツアーで一度騙されたからな。
多分、次もあるだろう(笑)


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タグリスト: イギリス  2010年代  ハード・ロック  ヘヴィ・メタル 

 

投稿者: 2013-06-20-Thu

RENAISSANCE / Grandine Il Vento

RENAISSANCE / Grandine Il Vento 2013 UK
英国のプログレッシブ・ロック・バンドRENAISSANCEの2000年作Tuscanyから13年ぶりとなるアルバムGrandine Il Ventoのレビュー。
RENAISSANCE / Grandine Il Vento1. Symphony Of Light
2. Waterfall
3. Grandine il Vento
4. Porcelain
5. Cry To The World
6. Air Of Drama
7. Blood Silver Like Moonlight
8. The Mystic & The Muse


2009年頃からの70年代ライブ音源や映像作品リリースを発端とし、ツアー活動にEPアルバムThe Mystic and Other Storiesの発表など、他の懐メロ集金バンド達とは一線を画した現役バンドらしい活動を行ってきたRENAISSANCE。全盛期のメンバーはアニー・ハズラム(Vo)とマイケル・ダンフォード(G)のみというのは寂しい部分もあるが、マイケル・ダンフォードが新曲を書きそれをアニー・ハズラムが歌う、というスタンスはこの近年の活動を正統なRENAISSANCEとして認めさせるに充分な説得力を持っていたのは事実。
そして、ツアーを続けながら基金サイトKICKSTARTERで衣装や楽器などお宝グッズと引き換えに基金を募り、新作の制作を進めているという情報も、現役バンドRENAISSANCEの復興に心躍らせる要因であった。
そんな中、2012年11月にマイケル・ダンフォードの悲報が・・・
活動が順調であっただけにショックは大きかったが、そんな苦難を乗り越えて新作を届けてくれた彼らにまずは賛辞を贈りたい。

ミステリアスなヴァースから感動のサビを経てインスト・パートへ至るいかにもマイケル・ダンフォードな進行を見せる12分超のオープニング・チューン#1。オルガンが入る劇的な場面切り替えも効果的で、霞がかかったようなコーラス部分も含め、70年代のヴァイブを見事に現代に蘇らせている。これでピアノがジョン・タウトの繊細なタッチでベースがジョン・キャンプのリッケンバッカーだったら、と思わず夢見てしまう。
アニーの美声をフィーチュアしたまどろみのフォーク#2。
Mother Russiaあたりを想起させる、重厚さと叙情を兼ね備えた#3。
サビのコーラスにAses Are Burningの頃の素朴さが薫る#4。
透明感ある明るいムードがNorthern Lightsを彷彿させる、イアン・アンダーソンがクセのあるフルートで客演の#5。
アコーディオン、タンゴっぽいリズムに男性(ベースの人か)とのデュエットと珍しい取り合わせの#6。
ピアノをバックにアニーとジョン・ウェットンが共演したバラード#7。ジョン・ウェットンが存在感ありすぎ。
先のEPで既におなじみの#8。マイケル・ダンフォードの未だ衰えぬ作曲技術を見せ付けたドラマティックなナンバー。ラストが少々あっさりしているのが惜しい。

事実上のラストアルバムとも言えるだけに、イアン・アンダーソンやジョン・ウェットンの強烈な個性に頼ることなく純粋にマイケルとアニーのRENAISSANCE色を出して欲しかったとの思いもあるが、楽曲自体は円熟の境地を見せるマイケル・ダンフォードの才能に満ち溢れている。

アニーは60代中盤とかなりの高齢にもかかわらず、気合の入った歌唱で高音部の伸びは往時のそれを彷彿させるものとなっている。反面、中低域の弱めの部分では若干ハリや柔らかさに欠ける印象も。しかしこれは、70年代のモヤがかかったような音像での神秘的なイメージと現代デジタル・レコーディングのによる解像度の違いからくるものかもしれない。


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タグリスト: プログレ  イギリス  2010年代  女性ボーカル  シンフォニック 

 

投稿者: 2013-06-15-Sat

ANGLAGARD / Viljans Öga

ANGLAGARD / Viljans Öga 2012 SWEDEN
ANGLAGARD / Viljans Öga






1. Ur Vilande
2. Sorgmantel
3. Snårdom
4.Längtans Klocka


スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドANGLAGARD 18年ぶりのスタジオ3rdアルバムViljans Öga。
ギターが一人抜けて5人となり、一部ゲストも参加している。

フルートを全面的にフィーチュア。感情移入できるリード楽器としてギター以上にメイン・メロディを奏でる機会が多く、メロトロンをバックにした静寂パートでの儚さ、ヘヴィな暗黒不条理リフと絡んだ時の狂気、など、起伏に満ちた楽曲のその時点での立ち位置を雄弁に表現。全曲インストゥルメンタルにもかからわらず、聴き手のイマジネーションを刺激してきます。
ゲストのチェロや各種管楽器を交えた部分でのクラシカルな響きから、アヴァンギャルドというよりは北欧ならではの凍てついたエキゾチックさを漂わせた妖しい場面まで、それぞれ12~16分の長尺全4曲ながら、音楽的アイディアのレンジも広く予測不能の展開で全く飽きさせない。
楽器群は、リッケンバッカーと思しきバキバキなベース、幽玄なメロトロン、グリッサンドが唸るオルガン、そしてギターに管弦とオーガニックな響きがヴィンテージかつ時代を超越した不思議なムードを醸し、ANGLAGARDならではの独特の世界観が成立。

白眉は不条理リフでヘヴィかつスリリングに進行しながらチェロを交えた耽美なパートを織り交ぜ、一転してメランコリックなクライマックスを用意した#3。
KING CRIMSONのStarlessを想起させる暗黒的ドラマティックさに悶絶必至の名曲です。


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タグリスト: プログレ  北欧  2010年代  シンフォニック  暗黒  メロトロン 

 

投稿者: 2013-06-03-Mon

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